初等科教育
facebookの ”スパニエル狂いの会” のサイトに今週、感心させられた投稿がありました。
仮に、投稿した方を、英国中西部にお住いのAさんとしますが Aさんには小学3年生の息子さんが、いらっしゃいます。
息子さんは授業で 「英国原産の犬たち」 について学んだそうで、先週 「小テスト」 のようなものが、行われたそうです。
そんなに、難しいテストではなく、
問) 英国原産の、カワウソ猟のために作られた犬は? 答) オッターハウンド
問) 英国原産の、最も大きなテリアは? 答) エアデールテリア
などという内容だったようですが、
問) 英国原産の、撃ち落した水鳥の運搬に使われる犬種は?
Aさんの息子さんは、答えに イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル と書いて × になったそうです。
A君の息子さんは、お家の家業が フィールド系のスプリンガー・スパニエルのブリードと訓練であることもあり、この 「小テスト」 には自信があったようで、100点をとれなかった小テストを、握りしめて泣きながら家に、帰ってきたそうです。
”スパニエル狂いの会” のサイトには 「何で、不正解なんだ?」 「スプリンガーは、間違いなく撃ち落された水禽の水上回収が得意なのに!」 「何で不正解なのか、教師に問い合わせをした方がいい!」 とか、様々なコメントが書き込まれていました。
で、Aさんは実際に不正解になった理由を教師に電話で尋ねたのですが 「授業で教えた犬種に、スプリンガースパニエルは無かった。授業で教えた事と異なる回答をしたので不正解にした」ということでした。
正解は、やはりラブラドールレトリバーだったそうで、ラブラドール以外のレトリバー種の犬種名が書かれた答案も、不正解にしたとのこと。
スプリンガーも不正解だけれど、きっと カーリー・コーテッド・レトリバー と書いても不正解だった訳ですね。
そして、今日の本題は 「何で、スプリンガーと書いては×なんだっ!(怒)」ということでは無く、英国では 小学3年生で犬種について基礎的な学習が行われている ということ。
もちろん、犬種を学習するだけではなく、犬との暮らし方の基礎を学んだり さらに犬に限らず、猫や家禽、羊や山羊、馬などの飼育方法についても学ぶのだそうです。
犬について言えば 「ライフスタイルによって犬種を選んで暮らす」 ということも、教える のだとか!
我が家には二人の息子がおりますが、小学校で 犬や猫の飼い方(まあ、飼うという言葉は、個人的には、あまり好きではありませんが)を学んだという話は、聞いたことがありません。
『コンパニオンアニマルと接する機会が英国と日本では異なことに起因するのか?』 とも思いましたが、社団法人ペット協会の平成21年度の統計によると、犬と暮らしている世帯数は全世帯数の18.3%、猫と暮らしている世帯数は全世帯数の11.2%に達しております。
つまり、犬に至っては 「6世帯に1世帯は犬と暮らしている」 という日本の現状であるにも関わらず、小学校では(あるいは中学校でも)コンパニオンアニマルについて学ぶ機会は日本ではありません。
例えば、小学校の頃に犬種について学んだ記憶、あるいは 「自分のライフスタイルに合った犬種は何か?」と考える考察力が身についていれば 「ペットショップで、一番先に、目が合ったので、これも運命だと思って。。。」などと衝動買をしたり、ショップの店員さんに勧められるままに、ミスマッチな犬種を選択することも無くなるかもしれません。
言い方は悪いかもしれませんが、日本のペットシッョプは 購入者側の知識の欠如を糧として、利益を得ている面も否めないと思っておりますので・・・
少子高齢化に伴い、ますます日本では コンパニオンアニマル と暮らす人の割合が増えるのではないかと思います。
犬に関して言えば、犬と暮らすうえで必要なこと、してはならないこと、自らの意志で自らのライフスタイルに合った犬種を選択するという気持ち、そして犬種を選択するための基礎知識などを、初等科教育(小学校)で学ぶことは、とても重要なのではないかと思います。
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by gundogclub
| 2014-04-26 09:56
| MY TALK