この日のために!
ここ10日ほど、イギリス北中央部の町にお住まいの40歳代の男性とfacebookでチャットを楽しんでいます。
「楽しんでいる」と言っても あちらは母国語である英語で、長文を瞬く間に打ち込んで送ってくる訳ですが、母国語が日本語と秋田語(笑)の私は、英和辞典や和英辞典を片手に、それなりのスピードで・・・
あちらからの返信はすぐに、私からの返信は数分を要して・・・という感じですが、飽きずに毎日のように定時になるとメールが送られてきます。
この方、イエローラブラドール(と言っても、ほとんど白に近いクリーム色) と、フィールド系のスプリンガースパニエルと暮らしております。 職業は郵便局員。
私とのチャットを始めて以降、この男性の話題の大部分は 4月28日(日曜) に行われた(る) ”Game keepers day” のオハナシ。
この男性が会員になっている、お住まいの地域のガンドッグクラブで1年に2回開催されるイベントなのだそうです。
”Game keepers day” は簡単に言うと 「自慢の愛犬(ガンドッグ)を連れて集まり、それぞれの犬種に合わせた最高のパフォーマンスをギャラリーに披露しつつ、飲んで食べて楽しくワイワイと一日を過ごす」 というイベントなのだそうです。
競技の方法としては、養殖した鳥を野原に放ち、その鳥を撃ち落す専門の係り(guns)の人が居て、参加者&愛犬の出番は鳥が撃ち落された後。。。
待機している参加者&愛犬 と 撃ち落された鳥の間には、必ず柵とかネットとか小川などの障害物が設けられていて それらの柵やネットや小川を飛び越えたり、泳いだりして回収に向かい、鳥を咥え、復路では鳥を咥えたまま、柵やネットを飛び越えたり小川を泳いで渡る姿を、ギャラリーと共に愛で、喝采をおくり、見事に仕事を成し遂げた犬たちを賞賛するのだそうです。
パフォーマンスを楽しみ、称え合い 飲んで食べてワイワイする為のイベントなので、順位はつけないのだそうです。
で、↓ の写真が この方の愛犬、Deen君です。
そして、この男性 「楽しいけれど、大変なんです!」 って言っていました。
以下、その方の談を要約すると。。。
「所属しているガンドッグクラブの会費が月々15.000円と、私のサラリーから考えると高額で、妻にはブーブー言われている。 その大部分は土地の所有者に対する借地料になっている。会員が120名程度しかいない小規模なクラブなので、どうしても一人当たりの負担額が大きい。
成鳥を買うと高いので、雛を買って会員で分担して飼育している。 鳥の匂いが臭いと、これも妻や娘たちに文句を言われている。
借りた土地の草刈も業者に依頼すると高いので草刈用車両を借りて会員で交代で草を刈っている。せっかくの休日が草刈で終わってしまう日もある。 これも妻や子供たちに不評だ。
イベントで使う障害物の柵やネットも業者に頼むと高いので、自分たちで作って設営している。まるで土木作業員みたいだ。
愛犬の健康を維持するために、身分不相応なくらい、高いドッグフードを使っている・・・小遣いは限られているので酒を飲む習慣と決別した。
それでも・・・ それでも年に2回のイベントを心から楽しみにしているし、ガンドッグと暮らしていることを幸せに思う!」
奥さんの冷たい視線に耐えつつ会費を払い、休日を草刈に費やし、家族の不評に耐えながら鳥を育て、酒を断って愛犬のフード代を捻出し・・・ それもこれも この日のために!
なんか、親近感を覚える境遇です(苦笑)
バーチャルのダミーを咥えてのジャンプなら我が家のフラウ姐さんも!
”Game keepers day” の イベントに参加している犬たちが 「実働犬」 「猟犬」 なのか 「スポーツドッグ」 なのかは微妙な処ですが、私は ”幸せな犬たち” だと思います。
年に2回、愛犬の雄姿を愛でるために、鳥を育て、草を刈り、柵を作って設営し ・・・ 年にたった2日のために、どれだけの労力と時間を費やしていることか。。。
「まぁ! 鳥を咥えている! 嫌ねぇ~ 犬が可哀想!」 でもなければ、「まぁ猟犬ですって・・・ 可哀想に!」 でもないと私は思います。
レトリバーと暮らしている幸せを、あるいはスパニエルと暮らしている幸せを、より深く感じるために飼い主が労力と時間を費やしている犬たち・・・
きっと愛犬たちにとって、「自慢の飼い主」 なのだと思います。
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「楽しんでいる」と言っても あちらは母国語である英語で、長文を瞬く間に打ち込んで送ってくる訳ですが、母国語が日本語と秋田語(笑)の私は、英和辞典や和英辞典を片手に、それなりのスピードで・・・
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この方、イエローラブラドール(と言っても、ほとんど白に近いクリーム色) と、フィールド系のスプリンガースパニエルと暮らしております。 職業は郵便局員。
私とのチャットを始めて以降、この男性の話題の大部分は 4月28日(日曜) に行われた(る) ”Game keepers day” のオハナシ。
この男性が会員になっている、お住まいの地域のガンドッグクラブで1年に2回開催されるイベントなのだそうです。
”Game keepers day” は簡単に言うと 「自慢の愛犬(ガンドッグ)を連れて集まり、それぞれの犬種に合わせた最高のパフォーマンスをギャラリーに披露しつつ、飲んで食べて楽しくワイワイと一日を過ごす」 というイベントなのだそうです。
競技の方法としては、養殖した鳥を野原に放ち、その鳥を撃ち落す専門の係り(guns)の人が居て、参加者&愛犬の出番は鳥が撃ち落された後。。。
待機している参加者&愛犬 と 撃ち落された鳥の間には、必ず柵とかネットとか小川などの障害物が設けられていて それらの柵やネットや小川を飛び越えたり、泳いだりして回収に向かい、鳥を咥え、復路では鳥を咥えたまま、柵やネットを飛び越えたり小川を泳いで渡る姿を、ギャラリーと共に愛で、喝采をおくり、見事に仕事を成し遂げた犬たちを賞賛するのだそうです。
パフォーマンスを楽しみ、称え合い 飲んで食べてワイワイする為のイベントなので、順位はつけないのだそうです。
で、↓ の写真が この方の愛犬、Deen君です。
そして、この男性 「楽しいけれど、大変なんです!」 って言っていました。
以下、その方の談を要約すると。。。
「所属しているガンドッグクラブの会費が月々15.000円と、私のサラリーから考えると高額で、妻にはブーブー言われている。 その大部分は土地の所有者に対する借地料になっている。会員が120名程度しかいない小規模なクラブなので、どうしても一人当たりの負担額が大きい。
成鳥を買うと高いので、雛を買って会員で分担して飼育している。 鳥の匂いが臭いと、これも妻や娘たちに文句を言われている。
借りた土地の草刈も業者に依頼すると高いので草刈用車両を借りて会員で交代で草を刈っている。せっかくの休日が草刈で終わってしまう日もある。 これも妻や子供たちに不評だ。
イベントで使う障害物の柵やネットも業者に頼むと高いので、自分たちで作って設営している。まるで土木作業員みたいだ。
愛犬の健康を維持するために、身分不相応なくらい、高いドッグフードを使っている・・・小遣いは限られているので酒を飲む習慣と決別した。
それでも・・・ それでも年に2回のイベントを心から楽しみにしているし、ガンドッグと暮らしていることを幸せに思う!」
奥さんの冷たい視線に耐えつつ会費を払い、休日を草刈に費やし、家族の不評に耐えながら鳥を育て、酒を断って愛犬のフード代を捻出し・・・ それもこれも この日のために!
なんか、親近感を覚える境遇です(苦笑)
バーチャルのダミーを咥えてのジャンプなら我が家のフラウ姐さんも!
”Game keepers day” の イベントに参加している犬たちが 「実働犬」 「猟犬」 なのか 「スポーツドッグ」 なのかは微妙な処ですが、私は ”幸せな犬たち” だと思います。
年に2回、愛犬の雄姿を愛でるために、鳥を育て、草を刈り、柵を作って設営し ・・・ 年にたった2日のために、どれだけの労力と時間を費やしていることか。。。
「まぁ! 鳥を咥えている! 嫌ねぇ~ 犬が可哀想!」 でもなければ、「まぁ猟犬ですって・・・ 可哀想に!」 でもないと私は思います。
レトリバーと暮らしている幸せを、あるいはスパニエルと暮らしている幸せを、より深く感じるために飼い主が労力と時間を費やしている犬たち・・・
きっと愛犬たちにとって、「自慢の飼い主」 なのだと思います。
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by gundogclub
| 2013-05-01 13:56
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