加速度的進歩
元保護犬のガンドッグ(ポインター、セッター)の訓練を担当していると、短期間の内に顕著な進歩を遂げるの姿を見ることがあります。
これは、パピーの頃から共に暮らしている愛犬でも同じことが言えるのかもしれませんが、やはり ”進化の加速度” という意味では保護犬の方が顕著かもしれません。
保健所や保護団体から里親さんが譲り受けたガンドッグたち・・・ 里親さん(飼い主さん)の元へ貰われて2ヶ月ほど経過した頃から私がレッスンを担当することが多いのですが、LADF(千葉県山武市のドッグスポーツ施設)で開催している入門クラスである 「快適生活クラス」に入校した当初は、何も教わらずに成犬になってしまった犬 という感じです。
保護団体を経由して飼い主さんの処へ嫁いだ犬達は、それでも 「リードをつけて飼い主さんと一緒に歩く」 ということに、ある程度は慣れているのですが、直接保健所から譲り受けた子などは、リードを付けて一緒に歩くことさえ難しい犬も多いのです。
オスワリもできない、名前を呼んでも反応しない、勿論 呼んでも来ない・・・空を見上げながらLADFのフィールド上空を横切る鳥を追いかけて、ひたすら走り回るだけ・・・
そんな元保護ガンドッグが、LADFでのレッスンを開始し数ヶ月を経た頃には、鳥が空を飛んでいてもオスワリを続けることがで出来たり、名前を呼べば飼い主さんの方を見ることが出来たり、短い距離ではあっても対面からの呼び戻しが出来る様になります。
丁度、この頃 飼い主さんから 「室内では随分、落ち着いてきました」 とか 「散歩も楽になってきました」 という成長のご報告 がある場合が多いのです。
このレベルに達したら快適生活クラスを卒業し、野原でのレッスン(グラウンドワーククラス=野原組)に昇格してもらいます。
野原は犬のレベルに応じて使い分けているのですが、まずはドッグランに毛の生えたような平坦で草丈の短い野原から始めます。
そして、次に少し起伏があって草丈の長い中級クラス用の野原へ・・・
そして元保護犬のガンドッグたちが、加速度的な進歩を見せるのが、この中級クラス用の野原です。
目標は 「呼ばれたら飼い主の足元まで戻れる犬」 ではなく 「飼い主の歩いている姿を確認しつつ走り、呼ばれなくても飼い主の歩く方向に追従できる犬」 です。
ガンドッグを中心とした保護団体であるCACI を経由して、東京西部にお住まいの飼い主さんの愛息となったイングリッシュセッターの 福太郎君 (通称 福ちゃん) も、野原組の一員です。
福太郎君と飼い主さん
福太郎君は、ここ数回のレッスンで、加速度的な進歩を遂げています。
「呼ばれたら飼い主の足元まで戻る」 という段階は、完全に卒業しました。
匂いに誘われて飼い主さんが歩いている方向とは異なる方向へ走っても、飼い主さんの歩いている方向を振り返って確認しつつ走っておりますし、気になる匂いを確認した後は、呼ばなくても飼い主さんが歩いている足元まで駆け戻れる様になっています。
「精度」という点では、まだまだ発展途上ですが・・・
今日のレッスンでも、 「空を飛ぶ鳥を追って走るも、呼び戻しの笛が鳴ったら、急速Uターンで飼い主さんの足元へ戻る!!」 という姿が何度か見られました。
「誘惑物を追うことより、飼い主さんの指示を優先させることの出来る心」 が育ってきています。
目指すは、上級クラスの千葉県富津の広大なフィールドへの昇格!
パパの足元まで駆け戻った福太郎君
そして、現在 快適生活クラスには、野原組への昇格を目指している保護ガンドッグが何頭も控えています。
みんな、頑張ろうね!
ガンドッグらしく、縦横無尽に広大な野原を走り回る日を目指して!!
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これは、パピーの頃から共に暮らしている愛犬でも同じことが言えるのかもしれませんが、やはり ”進化の加速度” という意味では保護犬の方が顕著かもしれません。
保健所や保護団体から里親さんが譲り受けたガンドッグたち・・・ 里親さん(飼い主さん)の元へ貰われて2ヶ月ほど経過した頃から私がレッスンを担当することが多いのですが、LADF(千葉県山武市のドッグスポーツ施設)で開催している入門クラスである 「快適生活クラス」に入校した当初は、何も教わらずに成犬になってしまった犬 という感じです。
保護団体を経由して飼い主さんの処へ嫁いだ犬達は、それでも 「リードをつけて飼い主さんと一緒に歩く」 ということに、ある程度は慣れているのですが、直接保健所から譲り受けた子などは、リードを付けて一緒に歩くことさえ難しい犬も多いのです。
オスワリもできない、名前を呼んでも反応しない、勿論 呼んでも来ない・・・空を見上げながらLADFのフィールド上空を横切る鳥を追いかけて、ひたすら走り回るだけ・・・
そんな元保護ガンドッグが、LADFでのレッスンを開始し数ヶ月を経た頃には、鳥が空を飛んでいてもオスワリを続けることがで出来たり、名前を呼べば飼い主さんの方を見ることが出来たり、短い距離ではあっても対面からの呼び戻しが出来る様になります。
丁度、この頃 飼い主さんから 「室内では随分、落ち着いてきました」 とか 「散歩も楽になってきました」 という成長のご報告 がある場合が多いのです。
このレベルに達したら快適生活クラスを卒業し、野原でのレッスン(グラウンドワーククラス=野原組)に昇格してもらいます。
野原は犬のレベルに応じて使い分けているのですが、まずはドッグランに毛の生えたような平坦で草丈の短い野原から始めます。
そして、次に少し起伏があって草丈の長い中級クラス用の野原へ・・・
そして元保護犬のガンドッグたちが、加速度的な進歩を見せるのが、この中級クラス用の野原です。
目標は 「呼ばれたら飼い主の足元まで戻れる犬」 ではなく 「飼い主の歩いている姿を確認しつつ走り、呼ばれなくても飼い主の歩く方向に追従できる犬」 です。
ガンドッグを中心とした保護団体であるCACI を経由して、東京西部にお住まいの飼い主さんの愛息となったイングリッシュセッターの 福太郎君 (通称 福ちゃん) も、野原組の一員です。
福太郎君と飼い主さん
福太郎君は、ここ数回のレッスンで、加速度的な進歩を遂げています。
「呼ばれたら飼い主の足元まで戻る」 という段階は、完全に卒業しました。
匂いに誘われて飼い主さんが歩いている方向とは異なる方向へ走っても、飼い主さんの歩いている方向を振り返って確認しつつ走っておりますし、気になる匂いを確認した後は、呼ばなくても飼い主さんが歩いている足元まで駆け戻れる様になっています。
「精度」という点では、まだまだ発展途上ですが・・・
今日のレッスンでも、 「空を飛ぶ鳥を追って走るも、呼び戻しの笛が鳴ったら、急速Uターンで飼い主さんの足元へ戻る!!」 という姿が何度か見られました。
「誘惑物を追うことより、飼い主さんの指示を優先させることの出来る心」 が育ってきています。
目指すは、上級クラスの千葉県富津の広大なフィールドへの昇格!
パパの足元まで駆け戻った福太郎君
そして、現在 快適生活クラスには、野原組への昇格を目指している保護ガンドッグが何頭も控えています。
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by gundogclub
| 2012-05-27 11:33
| 犬の躾・訓練