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ガンドッグ(鳥猟犬種)への思いを綴ります
by gundogclub
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小さなオールラウンダー


先日、コッカースパニエルに関して、あれやこれや調べておりましたら、ウェールズ(イギリス)のブリーダーさんのHPにたどり着きました。
このブリーダーさんは、ベンチ系(ショー系)のイングリッシュコッカー、フィールド系のイングリッシュコッカー、そしてワーキングコッカーの繁殖をしている様です。
ちなみに、このブリーダーさんは フィールド系のイングリッシュコッカーとワーキングコッカーは別のラインとして繁殖している様子で、 「我が犬舎においては50年以上、フィールド系のイングリッシュコッカーとワーキングコッカーの交配はしておりません」 と記載されておりました。
理想体重も、キロ換算(HPはポンド表示ですが)しますと、概算でフィールド系のイングリッシュコッカーが10kg~13kg、ワーキングコッカーが12kg~16kgと記載されていて、両者の大きさは異なる様です。

そして、新たにコッカースパニエルとの暮らしを考えているHP閲覧者への、招きの言葉が含蓄があり素敵でしたので、私なりに注釈を加えながら和訳してご紹介したいと思います。赤く塗った文字も私が挿朱したものです。


コッカースパニエルは体も小さく、仕草や表情も可憐で、あなたはコッカースパニエルを 「少し大きな愛玩犬」 のように思っているかもしれません。
たしかに新大陸 (注;アメリカ) に渡ったコッカースパニエルのなかには、およそ2世紀の時を経て、本家とは大きく異なる愛玩犬と化してしまった一群もおります。(注;アメリカンコッカーを指していると思われます)
しかし、イギリスをはじめ欧州大陸のコッカースパニエルは、なりは小さくても、今でも現役の鳥猟犬であり、決して飼い主の膝の上で安穏と過ごす抱き犬ではありません。

狩猟者のなかには、コッカースパニエルを単なるフラッシングドッグ(注;鳥を草むらから飛び立たせる役割)だと認識している人もおりますが、コッカースパニエルは レトリバー種が運搬できる重量のゲーム(注;狩猟対象たる鳥や獣)は、レトリバー種ほどのスピードでの運搬はできないまでも、レトリバー種に求められる役割を十分に担うことができます。

また、アイルランドのウォータードッグ(注;アイリッシュ・ウォーター・スパニエルを指すと思われる)と同様に、水上に落下したゲームの探索、運搬にも優れた能力を発揮します。

体は小さくても、コッカースパニエルは オールラウンダーなガンドッグなのです。
これは、ベンチ系・フィールド系を問わず、またワーキング系であるか否かを問わず、全てのコッカースパニエルがタイプにより能力の多寡はあるにせよ、秘めている能力なのです。

あなたがパートナーとして検討しているであろうコッカースパニエルは再三、申し上げているように決して愛玩犬ではありません。
狩猟者に限らず、平日は暖炉の前で穏やかな時を過ごし週末には主従共に泥だらけになって野外活動をしたい人にとっても、コッカースパニエルは優れた相棒となってあなたの人生を潤いあるものにしてくれることでしょう。



このウェールズのブリーダーさんの視点とは異なりますが、私もかねてから コッカースパニエルという犬種は、小柄である故をもって、とても暮らし易いガンドッグだと思っておりました。
住宅の広さに左右されない大きさであり、いざとなれば女性でも抱きかかえて動物病院へ連れて行ける大きさ・・・
バリケンも小さいもので十分なので、セダンタイプやワゴンタイプの車でも問題なく運搬できます。
そして何よりも、飼い主に対するコンタクトの濃密さとレンジの狭さは、他のガンドッグには無い魅力です。
たしかにベンチ系(ショー系)のコッカーと泥だらけになって遊んだらシャンプーが大変そうですが、さりとて深窓のお姫様の様な暮らしでは、本来の魅力を発揮できないのではないかと・・・


そして、私のように ものぐさで不器用な飼い主のためにも、メンテナンスフリー(笑)のフィールド系のイングリッシュコッカーやワーキングコッカーも、もう少し認識され普及していくと、コッカースパニエルのファンシャーが日本でも、より多くなるかもしれません。

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by gundogclub | 2012-05-20 13:56 | 犬種探訪