熱中症から内臓障害へ
またまた熱中症ネタです。
「もう、聞き飽きたよ!」と言われてしまいそうですが・・・
どんなに愛犬の健康に気をつけていても、病気に罹る時は罹ってしまいますが、ことフィラリア症とか熱中症などは、飼い主さんの心がけ次第で防ぐことができる訳です。
言い換えれば、フィラリア症や熱中症を未然に防ぐことは飼い主の務めなのです。
ですので・・・しつこいかもしれませんが、再度 書かせて頂きます。
先日、フラウの8種混合ワクチン接種のために、掛かりつけの動物病院へ行き、ついでに院長先生と熱中症について、お話させて頂きました。
この動物病院に通う飼い主さんは千葉市緑区や市原市にお住まいの方が多いのですが、7月の中旬以降 熱中症関連の患者さん(ワンちゃん)が急増しているそうです。
傾向として、ひとつは (熱中症ではありませんが) 足の裏のパッドを火傷して、病院に来る犬・・・特に小型犬が多いのだそうです。
炎天下の焼けたアスファルトを散歩させて、火傷でパッドの皮が火傷で ”ずる剥け” になってしまった ケースが何例もあったとか・・・
どうも 犬のパッドを、運動靴の底の様に丈夫なものだと勘違い している飼い主さんが多い様に思います。
犬のパッドって、そんなに丈夫なものじゃありません。
怪我をすると、最も治りにくい部分でもありますし・・・
真夏の太陽でジリジリと焼けた海岸の砂浜を裸足で歩いた経験があれば、どれ程 熱いか想像がつきそうなものですがっ!!
早く涼しくなって欲しいです~ byフラウ&クワン

そして、もうひとつは 散歩から戻って、そのまま家の中で愛犬が倒れこんでバンディング(舌を出してハァハア呼吸する状態)を続けていて、いつまで経っても起き上がらない状態であるにも関わらず 「熱中症かも!」とは思わず、「そのうち、治るだろう・・・」 と放置してしまうケースなそうです。
放置(まあ、様子を観察していたとも言えるかもしれませんが)しているうちに、愛犬の意識が朦朧としてきて、脱糞や失禁(場合によっては血尿が出て)などの症状が出て、はじめて 「これは大変!」 と、慌てて動物病院に電話をするケースが何例か、あったそうです。
バンディングが収まらない時点で お風呂場へ連れて行ってシャワーで全身を冷やしたり、冷水をかけたり、スポーツドリンクを混ぜた水を飲ませるなどの処置を早い段階で行えば、意識混濁や脱糞・失禁などの症状には至らなかったものを、ただ何もせずに放置した為に重篤な状態となってしまった訳です。
こうなってしまうと、 急性の肺水腫や脱水症状により腎臓・肝臓機能障害などの内臓障害を併発 する恐れがあります。
また、しばらくの間は血尿や血便がでることも珍しくありませんし、食欲も元にもどるまでに時間がかかります。
そして熱中症は、太陽が隠れている日(雨や曇りの日)でも、また夜間でも起こり得る症状です。
今、「熱中症」と呼ばれている症状を、私が子供の頃は 「日射病」 と呼んでいたと思うのですが、日射病という言葉は、ほとんど聞くことが無くなりました。
太陽が出ているか否かではなく、引金となるのは 温度と湿度 なのです。
熱中症を放置した場合、それが内臓障害を併発したり、場合によっては死に至る可能性があることを、しっかりと飼い主が認識した上で、(また熱中症に関する基礎知識や応急処置の方法なども学んで) 愛犬の散歩や運動を計画的に行って頂きたいと思います。

にほんブログ村
↑ ブログランキングに参加しました。
ポチッと

お願いします。

■
[PR]
by gundogclub
| 2011-07-28 13:37
| MY TALK