リードを見せないでください?
2週間程前に、私の家の近所の電柱に、迷子犬の捜索願の貼り出さされました。
近所と言っても、かなり広範囲の電柱に貼られておりましたから、飼い主さんの労力(方々の電柱に貼り紙をする)は大変なものだったと思います。
3日ほど前に家内が、電柱の貼り紙を自転車に乗って剥がして回っている女性を目撃したとの事で、迷子犬は飼い主さんの元に戻ることができたのかもしれません。
無事に戻れたのだと信じたいです。
この貼り紙には、ワンちゃんの写真や名前、連絡先の電話番号などと共に、下記の注意書が書かれておりました。
「名前は○○○○です。 噛んだりすることはありません。 パンやお菓子などを見せると近寄って来ますが、近くまで来た時に名前を呼ぶと逃げてしまいます。 また、リードを見せると逃げる ので、首輪をつかんで捕獲するまでは、リードを見せないでください。」
どうも、このワンちゃんは、飼い主さんの近く(足元)で名前を呼ばれることが嫌だったようです。
名前 (犬は名前とは認識していないでしょうから、声符の一種として理解していると思いますが) を呼ばれることが、良いこと(楽しいこと、嬉しいこと、美味しいこと など)とは結びついておらず、悪いこと(叱られる、叩かれる、遊びを中断させられる など) と関連付けられている様です。
飼い主さんの足元は、誉められたり撫でられたり、美味しいオヤツを貰うための快適な場所でなくてはならない と私は考えております。
ですから、我が家の3姉妹に関して、足元まで呼んで叱ったりすることは決してしませんし スクールの生徒さん(飼い主さん)にも、徹底してもらっています。
例えばノーリードにした愛犬が、呼んでも戻って来ない・・・
何度が呼んで、最終的には どうにか戻ってきた時に 「お前は、何で一回で戻って来ないんだよ! 何回呼んだと思っているんだよ!」 と叱ったら、 その犬は 「一回で戻って来ないで、何回か呼ばれてから戻ったから叱られたのだ 一回で戻ればよかった・・・」 とは、なかなか理解できません。
「呼ばれたから、戻ってみたら叱られた!」 と関連付けをして 呼ばれる → 戻る → 叱られる と刷り込まれてしまったら修正するのに時間がかかります。
呼び戻しに限らず、またリードが付いているかノーリードであるかに係らず 名前を呼ぶ→ 叱る (例: クワン!などと名前を怒声で言って、その後で叱る) というのは、止めるべきです。

リードを見せると戻って来ない というケースは、 「飼い主がリードを持つ(リードに繋ぐ) = 運動終わり」 という経験の繰り返しにより生じるものだと思います。
もっと遊びたい・・・
もっと走りたい・・・
でも、「リードに繋がれたら、運動は終わりで、家に帰ることになる」 から、飼い主さんの足元に戻りたくない・・・
この光景は、ドッグランでも、また野原でも たまに見受けられる光景です。
これは飼い主さんが 帰るとき(終了する時) しか、リードを繋がないから、悪循環になるのではないかと思います。
例えば、ドッグランにしろ、野原にしろ 呼び戻しをして、足元まで戻ってきたら、誉めて撫でて、たまには美味しいオヤツも併用しつつ、でもリードに繋いでしまう → ドッグランや野原をリードをつけたまま少し歩いて、またリードから外して走らせてあげる → また呼び戻して、誉めて撫でてリードに繋いで少し歩く → 再度リードを外してあげる という練習を繰り返していると リードを持つ(繋ぐ) = 運動終わり ではない事をワンちゃんは理解できる様になります。

まあ、いつかしら その日の運動の終わりが来ますから最終的には足元に戻った処をリードに繋がれてしまう訳ですが 「リードを手に持って呼ぶのは帰る時だけ!」 ではなく、繰り返し 繋いだり、再度解き放って走らせることを繰り返すことにより、 「リードを見せると逃げ回って戻って来ない」 という悪癖を解消することが出来ると思います。

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by gundogclub
| 2011-07-16 11:39
| MY TALK