ボール遊び
以前にも何度か書きましたが、ボールが1個あれば、様々な練習に応用することが出来ます。
まあボールが好きなワンちゃん限定ですが・・・
スクールの生徒さんに、よく申し上げるのは、「単純なレトリーブ(ボールのモッテコイ遊び)以外のことにボールを応用して練習をしましょう!」ということです。
飼い主さんがボールを投げる体勢に入ったと同時に走り出し、投げられたボールを追いかけ咥え、飼い主さんの足元まで戻る・・・これが一番シンプルなボールのモッテコイ遊びです。
勿論、このシンプルな遊び方も、ワンちゃんにとっては運動になりますし、「飼い主さんと愛犬が共に遊ぶ」ということでは大切なことだと思います。
そして、このシンプルなボール遊びを ”ひとひねり” すると遊びながら様々な訓練(練習)をすることが出来るのです。
例えば、ボールを投げて 「ヨシ!」 とか 「Go!」 と飼い主さんが言うまでは、飼い主さんの足元で、じっと待つ練習・・・
最初は、愛犬の首輪にロングリードを付け、そのロングリードを飼い主さんが足で踏んでおきます。
手でロープを持つ場合は、愛犬が急に飛び出しますと手がロープの摩擦で火傷しますので、手袋を着用してください。
ロングリードを踏む位置は、なるべくワンちゃんの位置から近い場所(首輪から1m程度の部分)を踏むようにすると良いと思います。
これですと、フライングで愛犬が飛び出しても、すぐに停止させることが可能です。
練習の順序は
① 愛犬の首輪にロングリードを付け、概ね1m位の場所の部分を足で踏む。
② 愛犬に 「マテ!」 と指示を出す。
③ ボールを投げる。
④ もし愛犬が飛び出してしまったらスタートラインに戻す。
⑤ 愛犬の名前を呼ぶ → 愛犬がアイコンタクトで飼い主さんを見上げることが出来ることが望ましい。
⑥ アイコンタクトがとれたら 「ヨシ!」 とか 「Go!」 などの指示でボールに向かわせる。
ボールが投げられた = 取りに行く ではなく ボールが投げられた → 飼い主さんから「ヨシ!」 という許可(解除) のコマンドがあった から取りに行く のです。
しかし相反することを申し上げる様ですが いつもいつも、ボールを投げて必ず待たせるという練習ではダメなんです。
それだと、「ボールが投げられたら待てばいいんだな!」 とワンちゃんが理解してしまいます。
「マテ!」 と言ってからボールを投げる場合と 何も言わずに (あるいはGoGo!などと言いながら) ボールを投げる場合をランダムに用いて 「待てありのボール遊びなのか or 待て無しのボール遊びなのか」 を愛犬がきちんと理解できる様に練習します。
もう一つの遊びは、ボールを用いながら レトリーブトライアルで用いるハントシグナル (前後左右に愛犬を遠隔操作する動作) の練習です。
① 愛犬と向かい合う。
② 愛犬に「マテ!」 の指示を出す。
③ ボールを右あるいは左に投げる。
④ 愛犬の名前を呼びアイコンタクト (ゆくゆくは、名前を呼ぶのを止めて、アテンションホイッスルに代えていきます)
⑤ ボールがある方向へ片腕で指し示し(片腕を広げ) ボールを取りに行かせる。
上記2つの練習をしている動画がありますので、添付します。
ボールを用いて愛犬と楽しく遊びながらの練習は、比較的パピーや若い犬でも集中力が持続しますし、とても有効だと思います。
是非、日ごろの運動に、これらのボール遊びを取り入れて頂きたいと思います。
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by gundogclub
| 2011-04-13 19:03
| 犬の躾・訓練