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他犬種の子を産んだから?

1ヶ月ほど前に、里親募集中だったGSP(ジャーマン・ショートヘアード・ポインター)の男の子の里親さんが決定したお話を書かせて頂きました。
この男の子は、ミント君 (仮名はカブト君でした) と名付けられ新しい飼い主さんの元で、幸せな新生活をスタートしています。


このミント君の保護~里親募集の際にご縁のできました保護団体が、イングリッシュセッターの女の子(仮名テレサちゃん)と、そのイングリッシュセッターが産んだ子犬(仮名マーブルちゃん)の里親さんを募集しております。


テレサちゃんは、 「他の犬種の子犬を孕んだ犬は、もう使い物にならない!」  という理由で、子犬と共に遺棄された様です。
現在、テレサちゃんは、テレサちゃんが産んだ子犬であるマーブルちゃんと共に預り親さん宅で暮らしています。

テレサちゃんに関しては、とても温和で優しい性格で、散歩でのリードの引っ張りも殆ど無く、保護団体の方の弁によれば 「大型犬と暮らした経験の無い人でも大丈夫かも・・・」 とのこと。
鳥や猫などに対する反応も希薄なそうです。

テレサちゃん
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「他の犬種の子犬を孕んだ犬は、もう使い物にならない」 という意味は 「一度 他の犬種の子犬を産んでしまったら、その後で同一犬種(例えばイングリッシュセッターと)の子犬を出産しても、その子犬は本来その犬種が有している能力が欠落している」 という意味です。

この話は犬の世界だけではなく、馬の世界でもよく聞かれた話です。
例えば、サラブレッドの牝馬とアラブ馬の牡馬を交配したら、その後 その牝馬にサラブレッドの牡馬を交配しても、もうサラブレッドとしての能力に欠ける子馬しか生まれなくなる・・・ という説です。
かなり以前の事になりますがですが、その根拠が書かれた文を読んだ記憶があるのですが、あまり記憶に残っていません。

ただニンゲンに置き換えて考えますと 「外国人の男性の子供を出産した日本人の女性が、その後 日本人男性の子供を産んだとしても、その生まれた子は純粋な日本人ではない・・・」 と言っているとのと大差が無く、ニンゲンの場合は こんなことを言ったら人権問題になってしまいます。


この説の真偽の程は別としても、ヒートの時期に予防措置を講じなかったことに原因 (ヒート中なのに、他犬が入り込める庭で繋いでおいた とか ヒート中に野山に放した 等)がある訳ですし、言わば飼い主の注意不足による妊娠なわけです。
飼い主の注意不足で起こった不慮の妊娠の責任を犬に押し付けて、あまつさえ遺棄するとは・・・



ところで、テレサちゃんのお相手は、どうもプロットハウンドだった様です。
生まれてきたマーブルちゃんのお顔や体には、プリンドル(縞模様)の模様があります。

マーブルちゃん
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マーブルちゃんに関し保護団体の、コンダクターの方から頂戴した資料の一部を、ご紹介します。

■性格・暮らし
 ・ お母さんがしっかりと守ってい たので情緒の安定した子です。
 ・人が大好き、犬も大好き、怖いものはいまのところありません。
 ・母犬はとても穏やかな性格なので、この子も上手に育てれば穏やかな子に育つと
  思います。
 ・お散歩もシッポフリフリで楽しそうに歩き、物怖じしない好奇心いっぱいの子です。
 ・すぐに『おすわり』『まて』を覚えました。とても賢い将来が楽しみな子です。
 ・子犬ですので、それなりのいたずらはします。お留守番はできるだけ少ないご家庭
  を希望します。
 ・トイレシートで、大小上手に出来ます。
 ・夜は親犬とクレートで寝ています。

■今まで行った医療行為
 ・健康チェック済 (2011.7.4)
 ・検便(ー)(2011.7.4)
 ・6種混合ワクチン接種(2011.7.4)

■今後行う予定の医療行為
 ・混合ワクチン接種(2011.8.4頃)
 ・避妊手術
 ・マイクロチップ装着

■里親さんにお願いしたいこと
 ・子犬ですので成長するまでは一日3回食です。お留守番が少なく子犬のケアが
  出来るご家庭を希望します。
 ・将来20㎏程度には成長すると思われますので、きちんとしたトレーニングを
  お願いします。
 ・環境と人に馴れるまで、大きな心で見守って接してください。
 ・毎日お散歩はもちろんのこと、自由運動や、アジリティ、フリスビーなど
  なんでもよいので、一緒に遊ぶ何かを見つけてあげてください。成長するに従って
  お散歩だけでは運動不足になります。
 ・必ず室内飼いをお願いします(外飼い不可)。
 ・最初の1~2週間はトイレの失敗があるかも知れませんが時間をかけてみて
  あげてください。



テレサちゃんと、マーブルちゃんは、別々の里親さんを募集する予定です。
母子共に、素敵な里親さんとの、ご縁がありますように・・・

お問い合わせ等は、私充てにメールにてお願いします。
  Kandy_doglife@ybb.ne.jp


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by gundogclub | 2011-07-30 07:51 | 保護活動

熱中症から内臓障害へ


またまた熱中症ネタです。
「もう、聞き飽きたよ!」と言われてしまいそうですが・・・
どんなに愛犬の健康に気をつけていても、病気に罹る時は罹ってしまいますが、ことフィラリア症とか熱中症などは、飼い主さんの心がけ次第で防ぐことができる訳です。
言い換えれば、フィラリア症や熱中症を未然に防ぐことは飼い主の務めなのです。
ですので・・・しつこいかもしれませんが、再度 書かせて頂きます。


先日、フラウの8種混合ワクチン接種のために、掛かりつけの動物病院へ行き、ついでに院長先生と熱中症について、お話させて頂きました。
この動物病院に通う飼い主さんは千葉市緑区や市原市にお住まいの方が多いのですが、7月の中旬以降 熱中症関連の患者さん(ワンちゃん)が急増しているそうです。

傾向として、ひとつは (熱中症ではありませんが) 足の裏のパッドを火傷して、病院に来る犬・・・特に小型犬が多いのだそうです。
炎天下の焼けたアスファルトを散歩させて、火傷でパッドの皮が火傷で ”ずる剥け” になってしまった ケースが何例もあったとか・・・
どうも 犬のパッドを、運動靴の底の様に丈夫なものだと勘違い している飼い主さんが多い様に思います。
犬のパッドって、そんなに丈夫なものじゃありません。
怪我をすると、最も治りにくい部分でもありますし・・・
真夏の太陽でジリジリと焼けた海岸の砂浜を裸足で歩いた経験があれば、どれ程 熱いか想像がつきそうなものですがっ!!

早く涼しくなって欲しいです~ byフラウ&クワン
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そして、もうひとつは 散歩から戻って、そのまま家の中で愛犬が倒れこんでバンディング(舌を出してハァハア呼吸する状態)を続けていて、いつまで経っても起き上がらない状態であるにも関わらず 「熱中症かも!」とは思わず、「そのうち、治るだろう・・・」 と放置してしまうケースなそうです。

放置(まあ、様子を観察していたとも言えるかもしれませんが)しているうちに、愛犬の意識が朦朧としてきて、脱糞や失禁(場合によっては血尿が出て)などの症状が出て、はじめて 「これは大変!」 と、慌てて動物病院に電話をするケースが何例か、あったそうです。

バンディングが収まらない時点で お風呂場へ連れて行ってシャワーで全身を冷やしたり、冷水をかけたり、スポーツドリンクを混ぜた水を飲ませるなどの処置を早い段階で行えば、意識混濁や脱糞・失禁などの症状には至らなかったものを、ただ何もせずに放置した為に重篤な状態となってしまった訳です。
こうなってしまうと、 急性の肺水腫や脱水症状により腎臓・肝臓機能障害などの内臓障害を併発  する恐れがあります。
また、しばらくの間は血尿や血便がでることも珍しくありませんし、食欲も元にもどるまでに時間がかかります。


そして熱中症は、太陽が隠れている日(雨や曇りの日)でも、また夜間でも起こり得る症状です。
今、「熱中症」と呼ばれている症状を、私が子供の頃は 「日射病」 と呼んでいたと思うのですが、日射病という言葉は、ほとんど聞くことが無くなりました。
太陽が出ているか否かではなく、引金となるのは 温度と湿度  なのです。


熱中症を放置した場合、それが内臓障害を併発したり、場合によっては死に至る可能性があることを、しっかりと飼い主が認識した上で、(また熱中症に関する基礎知識や応急処置の方法なども学んで) 愛犬の散歩や運動を計画的に行って頂きたいと思います。



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by gundogclub | 2011-07-28 13:37 | MY TALK

草むらを避けて走る犬


我が家の3姉妹の日々の運動や練習、またスクールのグラウンドワーククラス(野原組)や、レトリーブクラスのレッスンは、草の生い茂った野原で行っています。

意図的に、背丈の高い雑草が繁茂している場所に向けて紐付きボールを投げ入れて、3姉妹に探させます。
1m以上の高さのある草が繁茂している場所にも、我が家の3姉妹は躊躇なく飛び込んでボールを捜します。

草むらにボールを投げて探させる練習では、ボールを投げると同時に回収に向かわせることはありません。
大抵は2頭1組で行うのですが、2頭(フラウ、クワン、エステルのうちの2頭)を停座させ、草むらにボールを投げ込みます。
1分ほどおいた後、1頭だけを回収に向かわせます。
草むらに飛び込んだタイミングを見計らって、ドッグホイッスルで 「その辺りを探せ!」 というコマンドホイッスルを吹きます。
「あの符丁の笛が鳴ったら、ゲーム(ボール、ダミー、撃ち落された鳥など)は、必ずその近くにある!!」ということを刷り込んでいきます。

この間、残った1頭は、動かずにじっと停座のまま・・・
相変わらず、クワンは他の姉妹がボールを捜しに向かった時に、静かに停座している事が苦手です。
最近、エステルが この 「他の姉妹がボール探しをしている間、停座して待つ」 ことの出来る時間が延びてきました。

草むらからダミーを回収するフラウ姐さん
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ところで・・・
初めて野原でのレッスンに参加した(綺麗な芝生の施設で行っているクラスから昇格して)犬たちの中には、試しに走らせてみますと 草の生えていない場所を選ぶようにして走るケースが見受けられます。

あるいは、芝生の施設でボールやダミーのレトリーブをすると完璧なのに、草むらにボールやダミーを投げ入れると、途端にレトリーブが出来なくなる犬も居ます。
草むらに入ることを躊躇する ・・・ もっと端的に言うと 草むらに顔を入れることを嫌がっている 様に見えます。
草むらの手前で立ち止まって、飼い主さんの方を振り返って、困った表情を浮かべていたり・・・
「この草むらの先にあると思うのですが・・・・ ボール、取ってもらえませんか?」 と訴えかけている感じ・・・(苦笑)



考えてみると都会では、草むらを見ることすら少ないですよね。
散歩をするのは舗装された道路、ドッグランに行っても短く刈られた芝生・・・草ボウボウの場所に顔を突っ込むこともなく育ったアーバンボーイ・アーバンギャルに、いきなり 「草むらに突っ込んで行け!」 と指示しても、躊躇する犬も多いかもしれません。
個人的には、草むらに飛び込んでいくことを躊躇う犬 (小型愛玩犬は別として) は 「それって犬として、どうよ?」 と思いますが、要は 子犬の頃から草むらに慣れ親しんでいるか否かの差です。


フラウは生後60日を過ぎた頃から、草むらにボールを投げ入れて探させていました。
ボールを探して咥えたい一心で、フラウは草むらを避けたり躊躇することも無く、飛び込んでいきました。
細長い草で耳の端を切ったり、鼻先を切ったりして流血することもありましたが、それでも草むらを怖がる素振りを見せることも無く・・・

草むらに慣れることは、犬の生活において必須事項ではありませんが、自然の中で遊ばせる生活を夢見ている飼い主さん、また将来 レトリーブトライアル(回収競技会) に参加することを目標としている飼い主さんの場合は、意識して子犬の頃から草むらに慣れさせる ことも必要だと思います。


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by gundogclub | 2011-07-26 10:12 | 犬の躾・訓練

たれ耳 受難の夏

我が家の3姉妹は、たれ耳です。
ジャーマン・ショートヘアード・ポインター、イングリッシュ・ポインター、ゴールデンレトリバーの3姉妹です。
3頭ともガンドッグ(FCI第7および第8グループ)ですが、ガンドッグに限らず、たれ耳の犬種というのは、意外に多いですよね。
セントハウンドは、ビーグルに代表される様に大部分が、たれ耳ですし、ダックスフンドも、たれ耳です。
牧羊護衛犬(グレートピレネーズなど)にも、たれ耳の犬種が多いように思います。
そして、これら たれ耳の犬種にとって夏は受難の季節 と言えるかもしれません。
その受難の元凶は耳の疾患・・・

たれ耳 長女と三女
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たれ耳 次女
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我が家では、夏の間は3日~4日に一度は、耳掃除をする様に心がけています。
耳掃除には、耳洗浄液を使用するのですが120mlの洗浄の瓶が1ヶ月ともたずに空になります。
たまに手入れを忘れて1週間ほど放置してしまうこともあり(汗)、そんな時は 驚くほど耳の中が汚れていることもあります。
因みに、我が家では耳の手入れは 洗浄液を外耳に満たし、その後にマッサージをして鉗子と脱脂綿を用いて汚れを除去します。
綿棒は、急に犬が動いたりした場合に危険(内耳や鼓膜を傷つける恐れがある)なので使っていません。


そもそも、たれ耳の犬は外耳道が湾曲していることに加え、耳が外耳を塞いでいる訳ですから、外気に触れにくく、蒸れて湿気を持ち、乾燥した状態にしておくのが困難です。
加えて、我が家の3人娘は草ボウボウの野原を走り回るのが日課ですから、同じたれ耳でも、都会暮らしのお嬢様より、汚れ易いかも・・・


ひとつ、気をつけなくてはならないのは、 耳の汚れは様々な要因で起こる ということです。
ダニが原因の場合もありますし、真菌や細菌が原因だったり、アレルギーだったり、フードに起因する場合もある様です。
あまり詳しくは記載されておりませんが、 コチラ  も、ご一読ください。



我が家の3姉妹は どちらかと言うと チョコレート色や黒色に耳が汚れることが多く、病院で検査の後、オドマックス(外耳炎治療薬)を処方されることもあります。
ステロイドや痒み止めの飲み薬を処方されることはありませんが、それでも 「耳掃除を頻繁に行う」 だけでは事足りず、夏場は なんやかんやと、耳関係での通院が毎年、何回かは必要となります。
涼しい季節になりますと、耳の中はあまり汚れませんし、耳のために通院することは殆どありませんので、やはり、たれ耳の犬にとっては夏は受難の季節と言えるかもしれません。


まあ、私は たれ耳好きですので(笑)、仕方がありません。


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by gundogclub | 2011-07-24 16:56 | その他

訓練するのは可哀想?


ここ数年、一度は保健所や愛護センターの門をくぐった経験を持つ 「元保護犬」 ・・・ 特に保護ガンドッグを譲り受けて共に暮らす方々が、少しずつ増えていることを嬉しく思います。
ただ、これはガンドッグに限らないことですが、良くも悪くも元保護犬を譲り受けた飼い主さんが、 「この犬は、元保護犬だから・・・」 という表現をなさる場合があります。


例えば、「この子は元保護犬だから、命が助かって、こうして我々と暮らしているだけでも幸せなのだ。今まで辛い生活をしてきたのだから、これからは楽しく暮らして欲しい。訓練なんかするのは、可哀想!」 などと保護犬の飼い主さんが仰る場合があります。

一般の飼い主さんが 「訓練=可哀想」 と連想(思い浮かべる)してしまう様な、訓練方法にも問題があったとは思いますが、私は 「訓練とは飼い主さんと愛犬が、共に楽しめる場所や機会を増やす為のもの」 と考えております。
また私のスクールのクラスの一つである 「快適生活クラス」 は、同様の目的で行われております。

保健所の収容情報に掲載されていたエステルの写真
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誘惑があっても座っていられる。 誘惑があっても、落ち着いて待てる。 誘惑があっても呼ばれたら飼い主の足元まで戻れる。 飼い主さんが投げたボールなどを、咥えてきちんと飼い主さんの足元まで戻ることができる・・・などなど。 
海に山に野原に・・・飼い主さんと愛犬が様々な場所で、様々なことを楽しみ、沢山の思い出を作るための「準備」として訓練を行っていると言っても過言ではありません。


訓練を「可哀想」として否定することは結果として、飼い主さんと愛犬(元保護犬に限らず)が共に楽しむ機会を喪失している事と同じだと思うのです。
この子はすぐ吠えるから・・・ この子は興奮して、すぐに走り出すから・・・ この子はリードを外したら戻って来ないから・・・  だから、何処へも連れて行けないワ!・・・
それが、その元保護犬にとって本当に幸せなことでしょうか?
飼い主さんと愛犬が、共に楽しめる場所や機会を増やす為の訓練・・・私はそれを可哀想とは思いません。



また 「この子は保護犬だから訓練なんかしたら可哀想」 ということで、「吠えたり、噛んだり、リードーを引っ張って歩いたり、呼んでも戻ってこなかったりすること」 を放置した場合、近所にお住まいの方々は 「元保護犬で可哀想な子だから、大目に見てあげなきゃ!」と思うでしょうか?
近所の方々が思うのは 「やはり保護犬は・・・ 捨てられた犬なんて、あんなものよね!」 という事ではないでしょうか?



これでは、「憐憫という感情を抜きにして保護犬と暮らす方」が増えないのではないかと私は思います。
「あの子、いい子よね~ 本当に、おりこうさんで・・・ でもあの子、昔は保健所に入っていた捨て犬だったんですって! それが、あんな子になるんだったら、うちも今度はペットシッョプではなく保護団体から犬を貰ってみようかしら!」
そういう、「お手本となる」と言うかその地域にお住まいの方々が一目置く様な元保護犬が増えてこそ、本当の意味で保護犬が認知される のではないかと思っています。



昨年の3月末に、我が家に迎えたイングリッシュポインターのエステル。
迎え入れた当初 エステルは リードをつけて散歩する ということすら苦手でした。
散歩というものを経験した事が無いのでは? ・・・ と思うほどでした。
リードの引張りは強い方だったと思います。
自転車運動も、勿論 できませんでした。
ボールを投げても追いかけることもせず、勿論 フリスビーには全く反応しませんでした。
野原を走らせると 自らの意思で私の処へ戻ることは出来ましたが(この点は当初から優れていました) 笛による呼び戻しは全く出来ませんでした。


それから1年・・・
エステルの散歩は小学3年の次男でも行うことが出来ます。
リードを強く引いて歩くことはありません。
自転車運動も普通に出来ますし(自転車と併走するのはフラウより上手いかも・・・)、ボールのレトリーブ運動も大好きになりました。
フリスビーも、そろそろ JFA(日本フリスビードッグ協会)の、チャレンジクラス(下から2番目のクラスですが空中キャッチをしないとポイントになりません) に出場しようかと思っています。
おそらく、クワンと同様に ”初出場初優勝” も夢ではないのではないかと思っています。
野原を走らせても、元々の戻りの良さに加え、笛による呼び戻しも、完全に習得しました。

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リードを引かずに歩く訓練。
自転車運動の訓練。
ボールのレトリーブ訓練。
フリスビー訓練。
ドッグホイッスルによる呼び戻し訓練。

まあ、私の感覚では「訓練」ではなく、「練習&遊び」 なのですが・・・
この1年間 エステルには様々な訓練(笑)を施してきた訳ですが、その訓練により エステルは日常生活においても、また様々な練習に関しても、出来なかった事が出来る様になり それにより 共に暮らすことも容易になり、且つ運動や遊びのバリエーションも増えました。

訓練をすることは、決して可哀想ではありません!!


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by gundogclub | 2011-07-22 10:17 | MY TALK

犬種別イベント


ある犬種に限定したドッグイベントや運動会というものがあります。
例えば、「イングリッシュ・コッカースパニエル限定のドッグイベント」 とか 「フラットコーテッドレトリバー限定の運動会」 などといった犬種別のイベントです。
イベントの主催形式は、一般の有志が集って開催するものから、ドッグイベントを主催する団体(会社)が開催するものなど、様々です。


初めて、ある犬種を迎え入れた頃は、その犬種と暮らすことが出来る様になった事が嬉しいものです。
そして、自分の愛犬だけではなく 「同じ犬種を沢山、見てみたい!」 とか 「その犬種との暮らしが長い飼い主さんから、お話を聞いてみたい」 などと考える方も多いのではないかと思います。
そんな時、犬種別イベントというのは、とても魅力的な集いに思えたりするのですが・・・・・・


今は亡き我が家の最先住犬 フラットコーテッドレトリバーのシャドーを我が家に迎えた時は、それはそれは嬉しかったものです。
自分が主体となって迎え入れた初めての犬でした。(父母が犬と共に暮らし始めたのは私が高校生になった頃ですが、それはあくまでも父母の犬であり、私の犬ではありませんでした)

何度も書いておりますが、シャドーは九州のブリーダーさんに 「欲しければ運送代だけ払ってくれれば、タダでいいから・・・」 と言われ、我が家にやって来ました。
羽田空港の荷物ターミナルで初めて小僧のシャドーと会った時の幸せな気持ちは、今でも鮮明に覚えています。

私のシャドー
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シャドーと暮らし初めて1年ほど経過した頃、フラットコーテッドレトリバー限定のイベントがある事を知り、私はシャドーは勿論、家内や息子も引き連れて、喜び勇んでイベントに参加したのですが・・・
結果として、あまり楽しい思い出には、なりませんでした。

シャドーは、大柄で体重も39kgほどあったのですが、ある方から 「スタンダードと随分、違う」 というニアンスの事を言われました。
ご自分の愛犬と比較しながら 「どこがどうスタンダートと違うのか」 を懇切丁寧に説明してくださいました。(苦笑)
そして、「素人は、きちんとスタンダードを理解できないだろう。 ○○○犬舎の犬ならスタンダードに、かなり近い犬の繁殖を追求しているから、○○○犬舎の犬を選ぶのが賢明である」 と、犬舎の推薦も頂きました。

また、別の方にシャドーの先天的な疾患(膝蓋骨形成不全) の話をしましたら 「ブリーダーさんの処で歩き方を見て、違和感を感じなかったのですか?」 と言われ、「初めて会ったのは空港のターミナルなので・・・」という説明をしましたら 「そもそも犬の選び方からして間違っている!」 と真顔で言われまして。。。

そして、何となく判ったのは この日のフラットコーテッドレトリバー限定のイベントは、2つの有名犬舎出身の犬たちと、その犬舎に連なる信奉者の飼い主さんが参加者の大部分を占めているということ・・・
いやぁ~ 私とシャドーは完全に場違いだったのでした!(苦笑)


まあ、確かに あまり良い思い出ではありません。
そりゃ自分の愛しい愛犬を 「スタンダートと違う」 とか 「選び方から間違っている」 とか言われて、面白いと感じる人は居ませんよね。
ただ、私の場合は そもそもブリーダーさんから無料で頂いた犬ですし、ブリーダーさんも 「売り物にならないけれど、処分するよりはマシ」 という気持ちで譲ってくれたのでしょうから、フラットに詳しい飼い主さん達から、何やかんやと言われても、あまり大きなショックは受けなかったのですが、ごく普通に それなりに高い金額で愛犬を購入した方が、これを言われたら、ショックだったでしょうね!!



実は、フラットに限らず 犬種別のイベントに参加して、その犬種の権威 と自負する飼い主さんから、様々なことを言われて、しょげて帰ってくる方・・・ 私のスクールの生徒さん(飼い主さん)にも、いらっしゃいます。

「スタンダードと違う」 などというお話の他に、”ドッグスポーツで活躍する犬を輩出している犬舎” というのもあるらしく、「××××(犬種名)でドッグスポーツをやろうと思うなら、△△△△犬舎出身の犬じゃなきゃダメ」 とか「■■■■(有名な種牡とか台雌)の血が全く入っていない犬なんか・・・」 などと否定的な言い方を、血統とかスタンダードに詳しい方から、したり顔で薀蓄を語られ、結論として自分の愛犬に対し否定的なことを言われたり・・・



この様な、嫌な思い(苦笑)をしない為には、いくつかの方法があります。

案1 は、それこそ 「犬種別イベントで自慢できる様な」 一大勢力になっている犬舎から愛犬を迎え入れることです。
お仲間も、すぐに増えて、自分が ”○○○○○(犬舎名)ファミリー” の一員になったことも含め、すぐに上から目線で、物を言えるようになるかも・・・ (案1 は、本気ではなく揶揄しているだけです。念のため・・・:苦笑)


案2 は、犬種別イベントなどには参加しないこと・・・
参加しなければ、嫌な思いをすることは決してありませんが、同じ犬種と暮らすお友達を作る機会を喪失してしまいますし、全ての犬種別イベントで必ず嫌な思いをするとは限りませんし・・・


案3 は、 嫌な事を言われたり、薀蓄を語られたりする可能性があることを覚悟しつつ、でも深く考えないでイベントに参加することです。
「スタンダードと違う!」 とか 「聞いたことも無い犬舎ですね!」 などと言われたとしても、その事で傷つくか否かは飼い主さん次第です。
あなたの愛犬は 「ボクはスタンダードと違うんだ・・・ どうしよう・・・」 なんて思い悩んだり、傷ついたりはしません。
それに、 「スタンダードと違う」 と言われても、粘土細工じゃあるまいし、伸ばしたり縮めたり削ったり出来る訳ではありませんし、その様なことを面と向かって言う人は、「その程度のレベルの人」 だと思っていればいいんですよ!

名馬と呼ばれる両親からだって、全く実績を残せない競走馬は生まれます。
かと思えば、全くの無名種牡馬から一世を風靡する名馬が誕生したり・・・
自分の愛馬(愛犬)を、卑下して小さくなってしまうのか、胸を張って堂々としていられるかは、飼い主さん次第だと思うんです。


我が家のシャドーは、売れ残りの処分寸前の犬で、足に障害もあって速く走ることも出来ませんでしたが、私にとっては最高の相棒であり、唯一無二の素晴らしい犬でした。

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by gundogclub | 2011-07-20 11:37 | MY TALK

クワン3歳


なでしこジャパンの 「女子ワールドカップ ドイツ大会」 優勝 おめでとうございます!!
体格で勝る欧米の選手たちに果敢に挑んだ、大和撫子たちの姿は、大震災に打ちのめされた日本人に大きな、そして明るい希望をもたらしてくれました。
本当にありがとう!

そして、なでしこジャパンが歴史的な優勝を飾った 2011年7月18日、 我が家のクワン は3歳の誕生日を迎えました。


2008年12月、スクールの運動会開催のため、打ち合わせに行ったドッグスポーツ施設  LADF  を訪れた時、ゴールデンレトリバーのパピーがいました。
愛らしく目の大きな、とても可憐な少女でした。
打ち合わせの後、その少女とボールを使って遊ばせてもらったのですが、本当にいい子で・・・


私は、このゴールデンの女の子は、オーナーさんの愛犬だと思っていました。
でも2回目の打ち合わせに訪れた時、 オーナーさんの愛犬ではなく お泊り保育(笑)で、飼い主さんと別れて暮らしている子だという事を知りました。
そして2008年12月16日、このゴールデンの女の子は我が家に迎え入れられ、クワンと名付けられました。
元々のお名前が 「くーちゃん」 でしたので、 「く」 から始まる名前 ・・・ を考え、女子フィギュアスケート界で ”アジアの白鳥” と謳われた ミシェル・クワン から拝借しました。
今でも、普段は くーちゃん とか くー とか呼んでいます。

お泊り保育の頃のクワン
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生後5ヶ月で我が家に来て、2年半・・・
クワン3歳の誕生日 おめでとう!!

本日のクワン1
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本日のクワン2 カメラ目線(笑)
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本日のクワン3 カメラ目線part2
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パパ! ワタシとあの子と、どっちが好き? byクワン&エステル
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クワンと出会えたことを・・・
そして我が家の娘になってくれたことを、感謝しています。
いつまでも、明るく元気な、黄金爆裂娘でいてください。

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by gundogclub | 2011-07-18 08:48 | クワン (GR)

リードを見せないでください?


2週間程前に、私の家の近所の電柱に、迷子犬の捜索願の貼り出さされました。
近所と言っても、かなり広範囲の電柱に貼られておりましたから、飼い主さんの労力(方々の電柱に貼り紙をする)は大変なものだったと思います。
3日ほど前に家内が、電柱の貼り紙を自転車に乗って剥がして回っている女性を目撃したとの事で、迷子犬は飼い主さんの元に戻ることができたのかもしれません。
無事に戻れたのだと信じたいです。


この貼り紙には、ワンちゃんの写真や名前、連絡先の電話番号などと共に、下記の注意書が書かれておりました。

「名前は○○○○です。 噛んだりすることはありません。 パンやお菓子などを見せると近寄って来ますが、近くまで来た時に名前を呼ぶと逃げてしまいます。 また、リードを見せると逃げる ので、首輪をつかんで捕獲するまでは、リードを見せないでください。」


どうも、このワンちゃんは、飼い主さんの近く(足元)で名前を呼ばれることが嫌だったようです。
名前 (犬は名前とは認識していないでしょうから、声符の一種として理解していると思いますが) を呼ばれることが、良いこと(楽しいこと、嬉しいこと、美味しいこと など)とは結びついておらず、悪いこと(叱られる、叩かれる、遊びを中断させられる など) と関連付けられている様です。


飼い主さんの足元は、誉められたり撫でられたり、美味しいオヤツを貰うための快適な場所でなくてはならない と私は考えております。

ですから、我が家の3姉妹に関して、足元まで呼んで叱ったりすることは決してしませんし スクールの生徒さん(飼い主さん)にも、徹底してもらっています。
例えばノーリードにした愛犬が、呼んでも戻って来ない・・・
何度が呼んで、最終的には どうにか戻ってきた時に 「お前は、何で一回で戻って来ないんだよ! 何回呼んだと思っているんだよ!」 と叱ったら、 その犬は 「一回で戻って来ないで、何回か呼ばれてから戻ったから叱られたのだ 一回で戻ればよかった・・・」 とは、なかなか理解できません。
「呼ばれたから、戻ってみたら叱られた!」 と関連付けをして 呼ばれる → 戻る → 叱られる と刷り込まれてしまったら修正するのに時間がかかります。

呼び戻しに限らず、またリードが付いているかノーリードであるかに係らず 名前を呼ぶ→ 叱る (例: クワン!などと名前を怒声で言って、その後で叱る)  というのは、止めるべきです。

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リードを見せると戻って来ない というケースは、 「飼い主がリードを持つ(リードに繋ぐ) = 運動終わり」 という経験の繰り返しにより生じるものだと思います。
もっと遊びたい・・・
もっと走りたい・・・
でも、「リードに繋がれたら、運動は終わりで、家に帰ることになる」 から、飼い主さんの足元に戻りたくない・・・
この光景は、ドッグランでも、また野原でも たまに見受けられる光景です。


これは飼い主さんが 帰るとき(終了する時) しか、リードを繋がないから、悪循環になるのではないかと思います。
例えば、ドッグランにしろ、野原にしろ 呼び戻しをして、足元まで戻ってきたら、誉めて撫でて、たまには美味しいオヤツも併用しつつ、でもリードに繋いでしまう → ドッグランや野原をリードをつけたまま少し歩いて、またリードから外して走らせてあげる → また呼び戻して、誉めて撫でてリードに繋いで少し歩く → 再度リードを外してあげる という練習を繰り返していると リードを持つ(繋ぐ) = 運動終わり ではない事をワンちゃんは理解できる様になります。

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まあ、いつかしら その日の運動の終わりが来ますから最終的には足元に戻った処をリードに繋がれてしまう訳ですが 「リードを手に持って呼ぶのは帰る時だけ!」 ではなく、繰り返し 繋いだり、再度解き放って走らせることを繰り返すことにより、 「リードを見せると逃げ回って戻って来ない」 という悪癖を解消することが出来ると思います。


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by gundogclub | 2011-07-16 11:39 | MY TALK

暑い国の犬だから?

連日の猛暑、本当に辛いです。
ニンゲンでさえ、へたってしまう この酷暑・・・ ニンゲンより暑さに弱い犬たちにとっては辛い日々が続いています。
数日前から、NHKや民放のニュースなどでも 「愛犬の熱中症に注意!」 とか 「昨年に比べて熱中症で病院に来る犬が急増!」 などと報道されています。
しかし・・・これだけテレビのニュースでも報道され、犬の雑誌やネットでも愛犬の熱中症に対する注意を喚起しているにも係らず、炎天下の真昼間に犬を散歩させている人を見かけます。


私の友人の何名かの方は、「余計なお世話だ!」 と逆ギレされるのを覚悟で、日中に犬を散歩させている人を見かけると、飼い主さんに熱中症の説明をしています。
幸い、まだ逆ギレされて、ぶん殴られた方はおりませんが、素直に話を聞く方ばかりではないようで・・・


・ 夜は晩酌をするので、その後で外に出たくない!!
私も、近くの公園で倒れていたサモエドの飼い主に、「夜、涼しくなってから散歩しては如何ですか?」 とお話をした時に、その飼い主さんの口から、この台詞が出たのですが、私の友人の中にも、炎天下に犬を散歩させている飼い主さんから、同じ台詞を聞かされた人が何名か、おりました。
千葉限定の台詞かも??(呆)
愛犬の健康より晩酌の方が大切なら、犬を飼うのは止めて、セ○ムや綜○警備に、機械警備の依頼をした方がいいかも・・・
食費も医療費もかかりません。 機械ですから炎天下でも問題なく稼動しますし、壊れたら修理してもらえます。


・ 散歩の時間、食事の時間などは、きちんと決めて、その時間通りに行っている!
一見、愛犬のことをよく考えている台詞に聞こえますが・・・
こと散歩に関して言えば、例えば1月の午前11時と、8月の午前11時では全く気温が異なりますよね。
1月の午前11時は、犬にとって快適な散歩の時間かもしれませんが、8月の午前11時の散歩は、拷問の様なものではないでしょうか?
「時間を決めて散歩や食事をさせる」 のは、飼い主側の都合であって、犬にとっては、むしろデメリットも多い様に思います。
私は、愛犬3姉妹の運動を開始する時間(夏は、どうしても同じ様な時間からの開始になってしまいますが)も、食事の時間も不規則です。
意識的に不規則にしていると言っても過言ではありません。
この 「不規則生活の勧め」 に関しては、いずれ改めて詳しく書きたいと思います。

シャドーは泳ぐのが大好きでした
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・ 暑い国の犬だから大丈夫!!
私の友人が、炎天下に散歩をしていたチワワの飼い主さん、そしてサルーキの飼い主さんにこの台詞を言われたそうです。
チワワの原産国はメキシコ、サルーキはアラビアの出身かな・・・
しかし、足の裏でしか汗をかかない(つまり発汗による体温調節ができない)のは、どこの国が原産の犬であろうが一緒ですし、暑い国の犬は特別、暑さに強いとは思えないのですが・・・

「サルーキは、ジリジリと焼けた砂漠の砂の上でも平気で歩ける」・・・なぁんて聞いたことありませんし、炎天下で焼けたアスファルトを歩かせておいて、「暑い国の犬だから・・・」と言う言い訳は、やはりおかしいですよね。
「沖縄出身の人は、熱い砂浜でも平気で歩ける」とか「北海道出身の人は、凍った道路を裸足で歩いても大丈夫!」 などと言っているのとあまり変わらないかも・・・(苦笑)

それに「古来より、サルーキはとても大切にされていて、馬やラクダしか移動手段が無かった時代には、サルーキを袋に入れて、馬やラクダに乗せて運び、焼けた砂でパッドが火傷しない様にしていた」 と何かの本で読んだことがあります。
炎天下の舗装道を歩かされていた千葉のサルーキより、よほど大切にされていましたね!



前述した様に、どこの国が原産の犬であろうと、犬の構造には変わりはありません。
そりゃ アラスカンマラミュートはメキシカンヘアレスドッグより寒さに強いかもしれませんし、ニューギニアン・シンギング・ドッグは、アラスカンマラミュートより暑さに強いかもしれません。
しかし、犬である事に変わりがない以上、ニンゲンより暑さに強い犬は居ないと思って間違いないと思います。

犬種図鑑によっては、「各犬種の寒さ、暑さへの強さ」 をグラフで記載している図鑑もありますが、あくまで目安であり、あまり妄信しない方が良いかもしれません。

こと、真夏の散歩や運動に関しては飼い主側の都合ではなく、「愛犬にとって、少しでも快適な時間帯」 を考慮して 飼い主の一日のスケジュールを決めることが大切だと私は考えています。


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by gundogclub | 2011-07-14 16:44 | MY TALK

8週齢規制

昨年の12月、スイス在住の日本人ご夫婦が一時帰国をなさった折に、愛犬の飼育に関する事前講習を行いました。
スイスでラブラドールレトリバーの男の子をブリーダーさんに予約しようとした時、ブリーダーさんから「譲る要件」の一つとして、この飼育前の事前講習が義務付けられていたそうです。

昨年末に日本からスイスに戻られたご夫婦の元に、今年の1月にラブラドールレトリバーの男の子がやってきました。
この時の様子は スイスからの手紙  というタイトルで、ご紹介させて頂きました。

そして昨日、ファビオ君と名づけられた、このラブラドールの近況写真を添えたメールを、ファビオ君のママから頂戴しました。
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ファビオ君は 「平日はシティーボーイとして都市生活を楽しみ、週末は川や湖でカントリーボーイとして過ごす」 という理想的な生活を満喫しているようです。
生後10ヶ月齢の、ヤンチャ坊主・・・


ところで、ファビオ君が、このご夫婦の元へ来たのは生後4ヶ月を過ぎた頃でした。
このスイスのブリーダーさんは 「生後120日(生後4ヶ月)を過ぎるまでは飼い主に引き渡さない」 と決めているのだそうです。



ここ1ヶ月ほどの間に、私が躾教室を開催している何箇所かのペットショップのオーナーさんから 「生後8週齢規制に反対する陳情書」 への署名を求められました。
8週齢規制に関しましては、こちらをご覧ください。   ペット販売「8週齢規制」の行方
ちなみに、陳情書への署名は、全てお断りさせて頂きました。


ヨーロッパや米国において 「幼齢動物の販売規制」 が、生後8週齢未満の販売を禁止していることに準拠したと思われる法案改定(動物の愛護及び管理に関する法律)が日本でも審議されておりますが、この改定案に対し、日本のペット業界は必ずしも賛同しておりません。
ペット業界では 「45日規制」 という自主規制(生後45日未満の販売を規制)を設け、これを「業界側の改定案」として関係省庁へ陳情する動きもある様です。


生後8週齢未満の販売禁止はペット業界にとっては死活問題で、45日なら何とか守れる・・・
8週(56日) と 45日 には 10日前後の差しかありません。
しかし、この 「僅か10日間」 がペット業界にとっては死活問題になってしまうという現実。



そして、考えなければならないのは、この10日間の差を死活問題にしているのは需要側(飼い主側)だということです。 

カワイイ盛りの生後30日~45日程度までは売れるけれど、それを過ぎると売れ行きが悪くなる。
値段を下げて売らないと、売れない。
売れないから、店には置いておけなくなる。
売れ残りを専門に扱う別の業者に安値で譲るか、最悪 処分せざるを得なくなる・・・
その原因の、かなりの部分は 「まぁ カワイイ!」 という感情だけでショーケースに並んでいる生後30日の子犬を衝動買いする需要側(飼い主側)にある のではないでしょうか?


「売るからいけない」、「ショーケースに生後30日の犬を陳列するからいけない」 ・・・ だから悪いのはペットショップ側である ・・・ そのご意見も理解できます。
しかし、ペットショップは営利を目的としている訳ですから、「買う人がいなければ」 生後30日の犬を陳列したりしはません。

勿論、私は子犬を陳列ケースに入れて販売するという現在の方法を肯定する気は全くありませんが、生後30日や40日の子犬を買い求める人が誰も居なくなれば、好むと好まざるとに係らず、ショップ側も現在の販売方法を変えていかざるを得なくなると思うのです。


「生後8週齢までの販売を禁止」 などと規制をかけるまでもなく、飼い主側が 「カワイイ!」と言う衝動ではなく、「犬と、こんな暮らしがしたい」、「こんなことをしてみたい」 という夢や目的を、きちんと持ち、その夢や目的に合致した犬種を選定する意識をきちんと持つことが出来てこそ、上っ面の数字(○○週齢まで販売禁止等)だけではなく、「愛犬と共に暮らす意識」が動物愛護先進国である欧州に追いつくことが出来るのだと思います。


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by gundogclub | 2011-07-13 09:03 | MY TALK