人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ガンドッグ(鳥猟犬種)への思いを綴ります
by gundogclub
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
外部リンク
最新の記事
クワン 天国へ
at 2019-06-24 10:42
フラウ 14歳の誕生日
at 2019-05-30 10:27
海 へ !
at 2019-05-23 12:18
Retrieve Dog
at 2019-04-20 19:33
スパニエルは楽しい!
at 2019-02-24 13:37
カテゴリ
全体
MY TALK
シャドー (FCR)
フラウ (GSP)
クワン (GR)
エステル (EP)
ソロモン (WC)
犬の躾・訓練
DogSchool I'll
フリスビー(JFA)
レトリーブ (GRT)
犬種探訪
保護活動
おでかけ・野遊び
車のこと
雪風号
その他
以前の記事
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
その他のジャンル
ブログジャンル
犬

繁殖工場


犬や猫の保護活動をしている団体の代表の方、また個人で保護活動をなさっている方などから、立て続けに 『崩壊した繁殖工場』 の写真を見せて頂きました。
ほとんどが、ミニチュアダックス・トイプードル・チワワ・マルチーズなどの小型愛玩犬です。
もう、本当に「悲惨」の一言です。

繁殖犬が身動きもままならない程、小さなケージが天井近くまで積み上げられ、汚物にまみれたり、皮膚病を患っていたり、爪が螺旋状に伸びていたり・・・

こういう繁殖工場から 『かわいい仔犬』 がペットショップへと送り出され、母犬が置かれている状況など想像すらしないお客さんたちが、「キャー カワイイ~!」と歓声をあげながら仔犬を抱け上げている訳です。

一方こういう話を書きますと、一部の保護団体や保護活動家の方々のなかには、『そもそも、純血種など居るから、いけないのだ。全ての犬が雑種になれば繁殖にまつわる様々な禍根は無くなる』 とか 『全てJKCとペットシッョプが悪い』 とか、極論を言い出す場合があるのですが、これも私は どうかと思います。

サラブレッド程ではないにしろ、先人が数百年の時を連綿としてスタンダードを維持してきた犬種もある訳で、先人たちが作出した犬種を未来へと橋渡ししていく義務と責任というものが、現在を生きる我々には、あると私は思います。

「繁殖工場」の特徴は、人気の小型犬種を何種類も繁殖していることです。
トイプードル専門 とか ミニチュダックス専門 とか、犬種を限定して繁殖している「繁殖工場」は、まずありません。
薄利多売をするためには、単犬種の少量繁殖では成り立たないのでしょう。


以前、私が大学生時代に下宿の近くにある骨董屋さんに足しげく通い、その骨董屋のおばちゃんから 『骨董市などに通うのではなく、博物館や美術館に通って本物や一流のものだけを見なさい。 本物だけを見続けて、目を養えば、まがい物を見た時に、違和感を覚えるはず。 とにかく、本物を見て学びなさい』と言われた話を、ご紹介しました。


繁殖いう世界も、とても奥が深いと私は思います。
各犬種には、スタンダードというものがあり(姿、能力の両面で)、そのスタンダードという 「目標」 に向って、ブリーダーさんたちは、ショーを見学したり、書籍で学んだり、繁殖の試行錯誤を繰り返したりします。
言わば、より理想に近い姿を追い求め、研鑽を積んでこそのブリーダーな訳ですが繁殖工場の経営者には、金勘定はできても、 「理想に向って研鑽を積む意志」 はありません。


そして、この 『繁殖工場』 が成り立つ片棒を担いでいるのが、我々 犬の飼い主であると言えます。
自らが求める犬種も決めぬまま あるいは 愛犬と、どのような生活をしたいのかを考えることも無く、ペットショップにふらりと立ち寄って、仔犬を抱きあげて、歓声をあげて衝動買いしてしまう飼い主さん・・・


『自らが愛犬と、どのようなドッグライフをおくりたいのか』 というビジョンをきちんと持ち、それに適合した犬種候補を選択し、選択した犬種を心から愛し研鑽を積んでいるブリーダーさんを訪れ、実際に親犬を見たうえで 人生の相棒とするか否かを、きちんと判断する・・・ 
多くの愛犬家が、このような手順を踏んで仔犬を選択するようになれば、繁殖工場は立ち行かなくなります。


「繁殖工場」という業態自体、多くの問題を抱えておりますが、多くの問題を抱えつつも 「業」 として成り立たせているのは、我々消費者側(飼い主側)であることを忘れてはならないと思います。


で、話はガラリと変わりますが 本日はソロモンと野原でレトリーブ練習。
朝から暑かったので、あえて水たまりを利用して 『水しぶきレトリーブ』 にしました。
そして、今日 気がついたのですが ニパニパ笑っていない時のソロモン君は、随分 表情が大人びてきた気がします。

繁殖工場_e0204314_14301492.jpg

繁殖工場_e0204314_14303724.jpg

繁殖工場_e0204314_14311659.jpg

繁殖工場_e0204314_14313047.jpg



にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ
にほんブログ村

 ↑ ブログランキングに参加しました。
   ポチッと053.gifのクリックを
   お願いします   
by gundogclub | 2014-05-22 14:36 | MY TALK