杖ではなくても
↑ イングランド北部のガンドッグスクールの練習風景です。
この写真は、 「グレード1」 という最も初級のクラスで、練習メニューは 「飼い主さんから10m離れて、2分間 停座を続ける」 練習です。
最も初級のクラスですので、10m先で飼い主さんが 「ステイ!」 と声符で指示を出したり、体符で動くのを制止しているかもしれませんね。
停座 (なかには伏せているワンもおりますが )をしている犬たちの横には、それぞれ白や青の棒が刺してあります。
そう この写真は 「棒が刺してある場所から動かない」 練習なのです。
3月15日に 「ステッキ」 というタイトルでブログを書きまして、その中で動画をご紹介しました。
ステッキや棒が刺してある地面の近くに複数のラブラドールがグループで停座していて、指示を出されたラブラドールだけが撃ち落された鳥を回収する動画でした。
本日、ご紹介した写真に写っている犬たちも、ご紹介した動画と同じ用途に対応するために 「棒が刺してある場所から動かない」 練習をしているのです。
ちなみに、「グレード2」では「飼い主から30m離れて4分間停座」 「グレード3」では「飼い主から50m離れて7分間停座」 「グレード4」では 「飼い主から60m離れ、かつ 鳩が何羽も入った籠の蓋を開放し鳩が飛び立っても不動継続」 そして 「グレード5」では実戦形式で実際に雉などを撃ち落して、目の前に雉が落ちてきても動かない 練習をするのだそうです。
これが 『ステッキコントロール』 と称される練習な訳ですが、この練習は別にステッキを地面に刺さなくても、他の物で代用できます。
例えば、「三角ボールが置いてある場所から動かない」とか「1.5Lの水を入れたペットボトルを立てた場所から動かない」とか「鞄を置いた横から動かない」など、いくらでも応用ができます。
要は 「誘惑があっても、何かを置いてある場所の横で停座を続ける」練習をすれば良い訳です。
多頭飼いの飼い主さんなら、「1頭をポットボトルの横で停座させ、他の犬と遊ぶ」などの練習により「誘惑があっても動かない練習の強化」ができます。
地面に置いたり、刺したりする物(ステッキ、棒、ペットボトル、鞄 etc)は、都度変えたりしないで、何か決めたら ずっと継続してその物を使用した方が良いようです。
ちなみに、例えば同程度に停座を継続できる犬を多頭飼育している場合 とか 同程度に停座を継続できる友人の犬にも手伝ってもらって、集合停座させ
① 犬たちが停座している場所から10m離れる
② 紐付きボールを投げる
③ 一頭にだけ回収を指示
④ 残りの犬たちは停座継続
という練習をしてみるのも、良い練習になるかもしれません。
ボールが飛んだから、ダミーが飛んだから「反射的に回収に向う」のではなく、「指示があったから回収に向うのだ」 ということを愛犬に理解させる良い練習になると思います。
本日の千葉市は温かい・・・と言うより犬には少し暑い気温でした。
ソロモンが暑そうにしていたので、少し場所を変えて、湿地でのレトリーブ練習をしました。 ソロモン君、濡れ鼠になって気持ちよさそうでした。
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by gundogclub
| 2014-03-24 13:49
| 犬の躾・訓練