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ガンドッグ(鳥猟犬種)への思いを綴ります
by gundogclub
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first of all


最初に、動画を見て頂きたいと思います。
以前にも一度、ご紹介した動画です。



登場するのは、ラブラドールが2頭、ワーキングコッカーが1頭。

この動画は、2つの場面で構成されておりまして、第1場面のテーマは 「指示があるまで動かない」 ということ。
犬たちが停座している近くにダミーを複数個、ハンドラー(飼い主)が投げています。
しかしダミーに駆け寄る犬は、おりません。
物(ボールでもダミーでもよいのですが)が投げられたら、その投げられた物を本能的に追いかける は×で、「指示があるまでは動かない」 = ボールやダミーのレトリーブは指示によって行う ということを馴致 しましょう という趣旨と言えます。

で第2場面は 「指示があるまでは動かない」 という趣旨は一緒ですが 1頭にだけレトリーブの指示を出し、他の2頭は停座を継続を続ける ・・・ しかもレトリーブの指示を出されなかったラブラドール2頭は、立ち上がるでもなく、レトリーブに向ったワーキングコッカーを羨ましそうに見るでもなく、淡々と停座を継続しています。 いわゆる、ステディネスと言われる部分ですね。


この動画を通して、皆さんは何をお感じになるでしょうか?
多くの方が、 「やはり服従訓練は何より大切だな!」 とか 「レトリーブトレーニングでも最優先すべきは、オビィディエンスだな!」 とお感じになるかもしれません。

確かに、オビィディエンスは大切なのですが 停座しながらもハンドラーが投げるダミーを見ながら尻尾を振っているワーキングコッカーの姿にも注目して欲しいのです。
期待感に満ちたハンドラーを見上げる瞳、嬉しくって座りながらも動いてしまう尻尾・・・
コッカースパニエルは感情表現が豊かで大きいので、動画からも楽しく期待感に満ちた練習なのだということが判ります。


以前、私のスクールの運動会で 「マテ!競争」 をしたことがありました。
フラフープの円の中に停座させ、私がその近くにボールやダミーを転がします。
「何個、投げられるまで立ち上がらず、フラフープの中で停座を続けられるか」 という競技なのですが、優勝したのは里親さんに引き取られたばかりの、ボールやダミーに全く興味のないセッターでした。
停座だけは得意だったので、電線に留まっている鳥を見上げながら 私が手持ちのダミーやボールを投げ切るまで、微動だにせず優勝・・・(苦笑)
ボール遊びが好きな犬たちは、途中で次々に撃沈してしまいました。

もし、優勝したセッターを、この動画の中に入れてもらったとしたら、見事に停座を継続することと思います。
オスワリは得意で、ダミーには全く興味が無い訳ですから、きっと動かずに淡々と停座を続けたことでしょう。
大切なのは 「興味がないから(あるいは興味が薄いから)、淡々と指示に従える」 のではなく 「ハンドラーと練習(遊び)できる楽しさ、期待感があって、その期待感のために指示に従える」  ということです。


まず最初に(first of all)、大前提として 『飼い主とボールやダミーで遊ぶことが大好きな犬に育成するべき』 であると私は考えます。
オビィディエンス < ダミー遊びが大好き ・・・ ダミー遊びが大好きな犬にオビィディエンスやステディネスを教えていくことは出来ても、オビィディエンスやステディネスは高レベルにあってもダミー遊びにあまり興味の無い犬に後付でダミー遊びを好きにさせるのは難しいです。


アジリティの世界では、服従優先のハンドリングをオビリティという造語で表現することがあるそうですが、レトリーブならぬ ”オビリーブ” は、如何なものかと・・・
多少、オビディエンスに難があっても、意欲満々のレトリーブをする犬にはギャラリーを魅了するオーラがあります。 オビリーブ犬には、そのオーラが感じられない。。。

私は、そう感じています。
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by gundogclub | 2013-10-30 09:22 | MY TALK