ガンドッグ(鳥猟犬種)への思いを綴ります
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犬

私説 古えの盟約


犬は、家畜化された動物の中で我々人類との歴史が最も古い動物であると言われています。
アメリカの考古学者、C.Wツェラームは、その著書のなかで、犬を 「人類発展の第三のエネルギー」 と表現しております。
「火を使うこと、道具を作ること、そして犬と共に暮らしたことが、人類の進化繁栄にとって三つの重要なファクターだった」 という学説です。

人類の祖先と犬の祖先が、いつの頃から、共に暮らし始めたかについては諸説あるのですが、私は世界のあちらこちらで、次のような契約が取り交わされたのではないかと思うのです。

人類  「よかったら、我々と一緒に住まないかい? 君たちは敵が来ると吠えて知らせてくれるので助かる。君たちが吠えるまでは、敵がいないということだから、 安心して眠る ことができるんだ。 それと君たちは、とても足が速いから、 狩りの手伝い をしてくれないだろうか? 協力し合って獲った獲物は、一緒に食べよう! 君たちが家の周りにいても、追い払ったりしないことを約束するよ。 それとね、できれば仲間同士になるんだから、噛まないで欲しいのだが、どうだろうか?」

犬  「僕たちも、同じことを考えていました。我々も、あなた方の近くに住んでいると敵が襲ってこないというメリットがあります。 敵が来たら吠えて知らせましょう。 狩りの協力もしましょう。 あ、狩りの分け前は ちゃんとくださいね! それと、あなた方が我々に、ひどいことをしない限り、僕たちも あなた方を噛まないように、気をつけます。」

こうして、50:50 とは言わないまでも、それほど不平等条約ではない 『古えの盟約』 が締結されたのではないかと・・・


私が住む千葉県には、加曾利貝塚という日本最大級の貝塚があり、その貝塚には博物館があるのですが、加曾利貝塚の敷地内からは、人間と同じ方法で埋葬された犬が発掘されています。
また、同じく千葉県の市原市でも、きちんと埋葬された犬の骨が出土しているのですが、その犬の頭部の近くから、石器の矢じりが数個、発見されています。
「生まれ変わったら、また一緒に狩りをしような・・・!」 そんな古代人の、相棒に対する "たむけの気持ち"が伝わってきます。
我が家の最先住犬シャドーが天国に旅立った時、私は彼の棺のなかにボールとダミーを入れました。
「また、いつか一緒にボールで遊ぼう! 一緒にレトリーブ遊びをしよう!」 矢じりとボール・・・ きっと愛犬に、たむけた その気持ちは今も昔も変わらないのだと思います。


上記の、人間側からの提案に 安心して眠る ・・・ 犬は外敵の接近を吠えて知らせてくれるので、犬が吠えるまでの間は安心して眠ることができる・・・ という点にC.Wツェラームは着目しており、「深く長い睡眠を定期的にとることが可能となった」 ことが、人類の脳の発達に大きな好影響を与えたと記述しています。 まさに、 今の人類があるのは犬のおかげ なのかもしれません。


『古えの盟約』 が締結されて以降、犬たちは人間の要望に応えて、様々な特殊技能を身につけ、その体型までも変化させてきました。
人間を護衛するのに長けた一族、獣を追いかけ捕獲することに長けた一族、潜んでいる鳥を発見することに長けた一族、物を運搬することに長けた一族、他の家畜を護衛したり誘導することに長けた一族、人間に愛玩されることを主任務とする一族・・・ なかには先祖を同じくすると思われる狼から家畜を守ったり、狼そのものを狩る一族さえ生まれました。


『古えの盟約 第一条』 は、「一緒に狩りをする(人間の手伝いをする)こと」 なのだと私は思っています。
それぞれの犬の一族が 体型を変化させてまで(それが人為的なものであるとしても) 盟約に従い、「人間の手伝い」 をしてきました。
「人間に愛玩されること」 を主任務とする小型愛玩犬種 であっても、人間の手伝いをしてくれている事には、何ら変わりありません。
私の実家においても、実母が逝去して以来、常に父に寄り添い、慰め、父に笑顔をもたらしてくれたのは、マルチーズのラブちゃんでした。


ですから、私は 犬に「仕事の手伝いをしてもらうこと」は、『古えの盟約』に基づくものであり、何も全ての犬が愛玩業務に特化する必要はないと思っています。

原契約のままに人間の狩りのお手伝いをする犬、狩りを模した競技の相棒を務めてくれる犬、様々なドッグスポーツの相棒を務めてくれる犬、一人では退屈な散歩のお伴をしてくれる犬・・・ 「仕事の手伝い」には、様々な形があるのだと思います。

ただし、『古えの盟約』は、不平等条約ではなく、対等に近い形で締結された筈。
犬たちは「下僕」「手下」「奴隷」になる契約を、我々人間と締結した訳ではありません。
矢じりを供えて丁寧に埋葬された古代犬・・・ それから数千年の時を経て、我々は進歩したのか、それとも退化したのか。。。


仕事には報酬を、そして愛情には愛情をもって応える!
「共に働く喜び」を分かち合ってこその契約であることを、忘れずにいたいと思っています。
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by gundogclub | 2013-08-09 09:49 | MY TALK