ガンドッグ(鳥猟犬種)への思いを綴ります
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犬

犬種原理主義 partⅡ


ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのフラウは、生後約65日で我が家に迎え入れられました。
↓の写真は、母犬と共に同胎の兄弟姉妹と一緒に暮らしていた頃のフラウちゃんです。
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我が家に迎え入れて、数日経った頃・・・
我が家の 「お庭デビュー」 を果たしたフラウが、隣地とのフェンスにとまっている雀を見て、右前足を上げてポイントのポーズをとりました。
まだ、体のハランスが悪く、3本足では体を支えきれなかったらしく、何度もよろめきながら、それでも繰り返し右前足を上げてポイントの姿勢をとりました。

生後3カ月にも満たない子犬でも、鳥を見ると しっかりとポイントすることに、感動しました。
母犬がポイントの姿勢を教えた訳ではなく、まして飼い主になったばかりの私が教えた訳でもなく、自らの血に流れるDNAによって、ポイントをしたのだと言わざるを得ません。
鳥を発見したら、前足をあげてポイントの姿勢をとる犬だけを取捨選択し、連綿として繁殖を繰り返したその「時の積み重ね」によって、ポインターという犬種が作出されたのです。


ワーキング・コッカー・スパニエのソロモン君は、体重が15kg後半で安定してきました。
ショー系のイングリッシュコッカーに比べると、かなり大柄です。
小ぶりの、スブリンガースパニエルと同程度の大きさですから・・・
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この大きさには理由があり、フェザント(雉)を引きずらないで、咥えて運搬できるミニマムな大きさは、「体重に換算すると13kg以上は必要」 なのだそうです。
ワーキングコッカーは、ショー系のイングリッシュコッカーに比べ、体高があり(つまり、足が長い)、被毛が短いのですが、体高の高さはゲーム(撃ち落された鳥)の運搬、草深い場所での足さばきに利点があり、同じく被毛の短さも労働を考慮してのこと。
足の長い個体、被毛の短い個体などを取捨選別して、これも「時の積み重ね」を経て、現在のワーキング・コッカー・スパニエルが作り出されたわけです。

こうして考えると、 純血種の犬には それぞれの作出目的が明確にあり、その目的に沿って 長い時間をかけて、「その時々において理想的な犬」を作出 してきたことが判ります。
ですから、時の経過と共に 「求められる性能」 が変化し、かつては一世を風靡した犬種が衰退したり、また新たなる犬種が脚光を浴びたりと、栄枯盛衰を繰り返してきたわけです。


数百種類を超える、それぞれの犬種には、それぞれの犬種の作出された目的があります。
時代の移り変わりと共に、当初の作出ニーズが時代にそぐわなくなった犬種(例:オッターハエンドはカワウソ猟のために作出されたが、英国ではカワウソ猟は1970年代に禁止されている) もあれば、現在でも現役の労働犬種もおります。


スウェーデンのストックホルムで 「犬の学校」 の校長である シッラ・ダニエルソン女史は、ドッグトレーナーであり、インスタラクターであり、問題行動犬のカウンセラーとしても第一人者と言われております。
その女史には、もうひとつ 「犬種アドバイザー」 という肩書きも、お持ちです。
犬種アドバイザーとは、それぞれの飼い主のライフスタイルや趣味、居住環境などを元に、共に暮らすのにふさわしい犬種を飼い主にアドバイスをする仕事です。
そして、犬種アドバイザーという職業があること自体、「どの犬種を選択しても同じ・・・では決してない」 ということを表しています。
どの犬種を選択しても、さして変わりないのなら、犬種アドバイザーは成り立ちませんから。。。


そのシッラ・ダニエルソン女史が、ボーダーコリーに関して、このようなことを述べています。
『牧羊業に従事している人、何らかのアクティビティを積極的に行える人だけが、この犬種を選択するべきであって、愛玩犬として犬を飼おうとする人や散歩程度の運動しかしない人は決して選択すべき犬種ではない。
退屈は、すべての犬種にとって害毒だが、特にボーダーコリーにとっての退屈は、車を追いかける ひどい悪戯をする 公園で遊んでいる子供たちを囲い込むなどの問題行動に発展する。
牧羊業に従事し、あるべき労働に従事させることが一番だが、アジリティ、災害救助活動、オビィディエンス競技などのアクティビティに従事させることによっても、この犬種の能力を引き出し、退屈しない生活を与えることができる』

本来、ボーダーコリーは、ハーディングのために作出された犬種であり、アジリティやフリスビーなどのドッグスポーツのために作出された犬種ではありません。
と言うか、ドッグスポーツを当初からの目的として作出された犬種なんて無いし・・・


愛玩目的や、散歩程度の運動しかしない人は飼ってはいけない犬種。。。
「退屈」が大敵で、退屈させると問題行動に発展する可能性がある犬種・・・
それでも・・・それでもボーダーコリーが好きなら 当初の作出目的とは異なるものの アクティビティの一環として、ドッグスポーツを行うことによって、ボーダーコリーの能力や魅力が引き出せるなら、私は大いにアリだと思います。

ポインターやセッター、ワーキングコッカーも同じこと。
本来の目的である鳥猟をしない人であっても、鳥猟を模した競技・撃ち落された鳥の回収を模倣した競技に参加する、あるいは参加するために練習をする、あるいは単に野原を走らせるだけでも・・・(笑)


車は、車輪が4個ついていて、エンジンが搭載されていて、ハンドルがあってブレーキやアクセルがある・・・
そういう意味では、「同じ車という機械」ではありますが、スポーツカーもあれば四輪駆動車もあれば、ワンボックスカーもある。 荷物を沢山積むことを目的にした車もあれば、高速道路をより早く安全に走ることを目的に作られた車もある・・・


車も愛犬も 「何を目的として」 「何を中心に据えて」 選択するのか。。。ということが、大切なのだと思っています。
車輪が4個ついていれば何でもよい・・・わけではありませんし、尻尾と耳がついていてワンと吠える動物なら、何でもよいというわけでもありません。
「何を目的に作られた車か」 「何を目的に作られた犬か」 ということ そして 「それらの車や犬を選択して、何をしたいのか」 は、車にしろ犬種にしろ、とても重要なことだと思います。


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by gundogclub | 2013-07-22 20:03 | MY TALK