一生のことだからこそ
ペットショップやドッグカフェでの躾相談・躾教室で、意外なほど多いのが、 愛犬のお手入れに関するお悩み です。
爪切りを見せただけで逃げ回る とか コーム(櫛)を見ただけで唸る とか イヤークリーナーを見せただけでバリケンに篭って出てこない・・・ とか。
なかには、「ペットシッョプで買った当日から、ブラシを見せると吼えていた」 とか、飼い主さん宅に来る前から既に、お手入れに何らかの嫌悪感を持ってしいるケースもあるようです。
まあ、一般論として 初めて犬と暮らす飼い主さんは、お手入れの手際も悪いし、上手ではありません。
事前に練習する機会があると良いと思うのですが、なかなかそんな機会はありませんからね。
我が家の3姉妹(フラウ・クワン・エステル)は、お手入れに関しては何ら問題ありません。
三者(犬)三様と言うか、お手入れ中の様子は3頭とも異なるのですが、そこがまた面白い・・・
フラウ は 「あなたのお好きにどうぞ!」という感じで 色っぽい目で私を見上げながら(笑)、爪を切ろうが耳を掃除しようが、「されがまま」という感じです。
クワン は、我が家に迎え入れられた当初は爪切りが少し怖かった様子ですが、今では爪切りも全く問題ありません。 ただ、ブラッシングされながら・・・あるいは爪を切られながら・・・ 耳掃除をされながら 私の手や腕を嘗め回すので、お手入れが終わる頃には、腕や手がベトベトに・・・(苦笑)
エステル も、全身脱力派ですが ブラッシングの最中に猫の様に自分の顔を私に押し付けてくるので、ちょっと手入れがしにくい。 それと短毛なので、お手入れは短時間で終わってしまう訳ですが 「もっとブラッシングしてください! もっと撫でてよ! クワンは、もっと長く手入れしてもらっていましたっ!」 という感じで、お手入れの延長を催促します。
クワンとエステルは、どちらが二番目に手入れをしてもらうか(一番目はフラウ姐さんと決まっているので)で、恋の鞘当(爆)でうるさいので 順番を決めて(今日クワンが二番目だったら、明日はエステルが二番目)、手入れしています。
3姉妹は 「撫でてもらうのも、お手入れも一緒よ!」 という感じで とにかくお手入れの時間は 私を独占して甘えたり撫でてもらったりできるので、お手入れタイムが好きみたいです。
そして2月の中旬に我が家に迎え入れられたソロモン !
3頭のお姉ちゃんたちが 喜んでブラッシングされたり、爪を切られたり、耳掃除をされている姿を見て 「なんか 楽しそう!」 と思ったみたいで、ブラッシ・櫛・爪切りなどの手入れ道具に対して 「楽しそうな物」 と認識したようです。
ただし、生後5ヶ月の頃まで ソロモンの手入れは決して楽ではありませんでした。
ただでさえ、常に動き回っていて居間で寝ている姿をついぞ見せなかったソロモンのこと・・・ 私がブラシを持って居間に座っていると、喜んで近づいてきて 「ボクにもやってよ!」 とお腹は出すものの、尻尾はブンブン、体はくねくね、うひゃうひゃ笑いながら私の手を嘗め回し、とてもじゃありませんが落ち着いて手入れなんか不可能・・・
こんな時、「こら 大人しくしろ!!」 と大声で叱ったり、無理矢理 押え込んだり、ましてブラシやコームで頭をコツンと叩いたりしたら、折角 櫛やコームや爪切りに対して 「まっさら」 な状態なのに、苦手意識をもつ引き鉄にならないとも限りません。
「お手入れタイム」そのものが嫌いになるかもしれません。
ですので、私は無理をせず 少しずつ手入れをしました。 好きな玩具を噛んで遊んでいる最中に、可能な範囲でお手入れをしたり・・・
ワーキングコッカーは、ショー系のイングリッシュコッカーなどに比べると被毛が短く、比較的 お手入れが簡単です。
しかし、耳の部分だけは毛がウェーブしていて毛玉が出来易く、丹念にコーム(スリッカーブラシを含む)で、とかさないと、大変なことになってしまいます。
フラットコーテッドレトリバーやゴールデンレトリバーも、放置しておくと耳の周辺の毛が絡んだり毛玉ができたり、後始末が大変ですが、フラットやゴールデン以上に、ソロモンの耳周辺は毛玉が出来易い感じです。
ショー系のコッカーに比べ、被毛が短くお手入れは短時間で済みますが・・・
耳の周辺に限っては、丹念なブラッシングが欠かせません
ブラッシングや爪切り、耳掃除、シャンプーなどのお手入れは、犬と暮らしていく上で避けては通れません。
まあ、爪切りも耳掃除も、トリミングサロンや獣医さんに依頼することも可能ですが、できれば飼い主さん ご自身で行って頂きたいと思いますし、まして日々のブラッシングは 飼い主さんが行う必要があります。
その為にも、「無理矢理」とか「力づく」ではなく、恐怖心やトラウマが生じない様に少しずつお手入れ (例えば1分しか、じっとしていられないなら 一度で全身のブラッシングをしようと無理をせず、何度かに分けて結果として全身のブラッシングが終わるように) をして頂きたいと思います。
ちなみにソロモン君、今では動いたりせず(と言っても、尻尾はブンブン振ったままですが:笑) 一度でブラッシングが出来るようになりました。
3姉妹と同様、 「撫でられるのもブラッシングも同じようなもの」 と感じているようで、目を細めて気持ち良さそうです。
それにしても・・・
やはり前述したように 愛犬と暮らし始める前に、「お手入れの練習」 をする機会があると、叱ったり叩いたり、大声で制御しようとするのではなく、もっと心に余裕をもって 新たに迎え入れる愛犬の手入れをすることが出来るかもしれませんね。
見たり聞いたりするだけではなく、実際にブラシやコームや爪切りを持って犬の手入れを事前に経験することは、大切だと思います。
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by gundogclub
| 2012-09-01 16:08
| MY TALK