ガンドッグ(鳥猟犬種)への思いを綴ります
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犬

仕事からスポーツへ


「ワーキングドッグは不必要か?」 のpart3です。

2005年、英国で長年の伝統であった狐狩りが法律により禁止されました。
1990年頃の統計では、英国では 50頭以上のパック(群れ)で、イングリッシュ・フォックス・ハウンドを所有している人が200名以上登録されていたとの事で、少なく見積もっても 50頭×200人で10,000頭以上のフォックスハウンドが失業したことになります。

○○○ハウンドと名がつく獣猟犬は、何十種類とおりますが大別すると 「1~2頭&飼い主」で猟をすることを主目的に作出された獣猟犬種と、「50~100頭の群れ(パック)&飼い主」で猟をすることを主目的に作出された獣猟犬種があり、イングリッシュ・フォックス・ハウンドは後者に分類されます。

もともとパックで飼うことを前提として作出された獣猟犬を単独で飼うと、大人しく無気力な犬になってしまう場合が多いのだとか・・・
「大人しくて無気力な犬」と聞くと、何となく飼い易い様に感じますが、「無気力」には「飼い主の指示に従わない、飼い主との絆を求めない」 という傾向も含まれてしまうそうで、つまりもともとパックで飼うことを前提とした獣猟犬種を単独あるいは2~3頭だけ飼うのは、なかなか難しいのだとか・・・

そもそも、欧州各国にはその国独自の獣猟犬が多数、存在しますが 家庭犬系とかショー系の血統って無いのだそうです。 つまり元々、実用一本槍で作出されている犬達なわけで、「はい 法律で禁止されましたから、明日から家庭犬として、まったりと暮らすように! 以上! 解散!!」 と言われても 「はいそうですか わかりました」 と家庭犬に変身できるはずも無く・・・

英国で狐狩りが禁止される前後から、フォックスハウンドのパックを有している人たちには、大別すると3つの動きがあったそうです。
一つは、「狐狩りあってこそのフォックスハウンドだ! 英国で禁止されるなら、禁止していない国に移住する!」 と英国を飛び出して行った人々・・・ もともと何十頭ものフォックスハウンドのパックを持てる様な方々は裕福な階層の人々ですから、家財をまとめて使用人も引き連れて狐狩りが禁止されていない国に移住するケースも少なくなかったのだとか・・・

もう一つは、諦めて所有しているフォックスハウンドを希望者に譲渡するケース。 言わば「里親探し」ですね。でも、これはあまり上手くいかなかったのだとか・・・ 前述した様に1頭飼いとか、少数頭数で飼い主と暮らすことに、フォックスハウンドはあまり適正がなかったみたいで元の所有者への「出戻り」がとても多かったのだとか・・・

最後に、「狐そのものを追うのは禁止されても、狐の匂いを追いかけること自体は禁止されていない」 として、狐の匂いに似せた臭気を人工的に作り、これをフォックスハウンドに追わせる別のスポーツを作ってしまったケース・・・
前もって、狐の匂いに似せた臭気を浸した袋などを、バイクや車、あるいは人力で10km~15km位引きずって地面に臭気をつけ、その匂いをフォックスハウンドが追い、主人は馬でハウンドの群れを追いかける。
タイムトライアル制にして 「最も速く群れがゴール地点に到着したパックが優勝!」 というルールで新しい競技を始めたのだそうです。

これなら、狐も殺さず、犬も思う存分 臭気を追いながら走り、飼い主も馬に乗って平原を愛する犬達と一緒に楽しく走ることが出来ます。
言わば、元々半分スポーツだったとは言え 「お仕事」を「ドッグスポーツ」へと上手にチェンジした例だと思います。 
英国の人々は 「元々は労働だったものを、スパイスの効いたスポーツに昇華させていく才能」 が豊かだと感じます。


日本にいそうな犬種だけが掲載されているチャチな犬種図鑑ではなく、ちゃんとした(笑)ぶ厚い犬種図鑑をパラパラと見て頂くと、「○○○○ハウンド」 とハウンドの名を冠した犬達が実に多い事にお気づきになると思います。
日本では、まずお目にかかれないハウンドが多数、存在します。
そして、しつこいですが(笑) その大部分は実猟一本槍で現在も各国でワーキングドッグとして身を削って働いている犬達です。

そもそも日本に輸入されてきた「洋犬」は、一部を除き 「家庭犬、ショードッグとして適している犬種」であり、洋犬の中の、ごく一部です。
そのごく一部の犬達を見て 「ワーキングドッグは可哀想」 とか 「ワーキングドッグは不必要」 と思うことは、労働をすることのみを目的に作出されている多くの犬種を否定することと同じなのではないかと私は思います。


因みに、我が家のクワン・・・
我が家に迎え入れた当初は、ゴールデンレトリバーとして、「撃ち落した鳥を回収する」という、レトリバーの本来のお仕事を模したレトリーブトライアル(回収競技)で、フラウ姐さんの後釜として育つことを期待していたのですが、ことのほかダミーに興味を示さず・・・
円筒形のダミーではなく、空を飛ぶお皿を捕獲する専門犬になってしまいました。(苦笑)

本当は、ダミーを咥えて欲しいんだけれど・・・(苦笑)
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by gundogclub | 2012-08-07 08:56 | MY TALK