子供と子犬は違うの?
今日、スクールのレッスンを終えて自宅に戻る際、ラジオを聴いておりましたら 待機児童問題 がで話題になっていました。
「待機児童」とは、、保育所入所申請をしているにもかかわらず、希望する保育所が満員である等の理由で保育所に入所できない状態にある児童をさします。
そして、待機児童問題の根幹は 「親が労働意欲を十分に有しているにも関わらず、子供(幼児・児童)を預託することが出来ない為に、就労する事ができない」 という事であり、「待機児童が全て保育所に入所できる様になれば、その経済効果は計り知れないものがある・・・」 のだそうです。
簡単に言うと、働きたいけれど子供の預け先が見つからないから働けない 。。。 ということですね。
言い換えれば、子供を預託する先が見つからなければ働きには行かない(行けない)ということ。
ここでもし評論家の先生などが、待機児童問題に関し 「子供なんか、4~5歳になれば自分でトイレに行けるし、冷蔵庫にある物を食べる様に指示して、あとはビデオやゲームソフトの1~2本でも預けてあけば、大丈夫! 親は子供のことなど構わずに積極的に就業すべきです!」 などとコメントしたら大問題になりますよね。
「将来を日本を担う、子供達を、ないがしろにする様なコメントは、けしからん!」 と非難轟々になるでしょう。
でも、これがニンゲンの子供ではなく、子犬の場合は 日常的に多くの飼い主さんが行っています。
例えば、日曜日にペットシッョプで子犬を買い、その翌日から ご夫婦共働きで長時間、家を留守にする・・・などというケースです。 よくありそうですよね?
最近はペットショップで 「スタートセット」 などと称して 小型のサークル、ペットシーツを入れるプラスチックのカバー、水飲み容器、ベッド用のクッションなどをセットにして販売しています。
いきなり、見ず知らずの環境に連れてこられ、その翌日からは誰も居ないお家で長時間のお留守番・・・
暇をもてあまし、ペットシーツを齧ったり、クッションを齧って中の綿を引っ張り出したり、自分の排泄物を食べたり・・・
我が家のソロモン、生後4ヶ月半になりました
「ニンゲンの子供と犬っころの子供を同列で論じるのはおかしい」 という声も聞こえてきそうですが、私は人間の子供も子犬も、その年齢(月齢)に応じて、教えるべきことを教え、育んでいく必要性は人の子も犬の子も変わらないと思っています。
ソロモンという子犬を迎え、改めてその思いは強くなっています。
以前、ある共働きのご夫婦の愛犬のカウンセリングをした時に 「共働きで高収入を得ていられるからこそ、高いフードを食べさせる事もできるし、ドッグカフェに行ったり、ブランド物の首輪も買ってあげることが出来る。」と言われた事があります。
フランスの某有名ブランドの首輪をつけたそのワンちゃん・・・ 飼い主さんが名前を呼んでも振り向きもしないし、気に入らないことがあると、すぐに噛みつく・・・ 何年経ってもトイレの場所を覚えないし、自分で自分の尻尾を齧って(自傷行為)毛が生えなくなっているし・・・
安いフードを食べ、安い首輪をしていたとしても、飼い主さんと共に過ごす時間が長い方が、どんなに幸せなことか。。。と思いました。
いくら高収入を得るためとは言え、自分の生んだ子供なら、保育所や預け先が決まらない限り、働きには行かない筈です。
家に放置するのが自分の子供ではなく子犬だから 「高収入の為に」という理由を使って、働きに出てしまう・・・ 「高いフードを買うため」などと言うのは後付のエクスキューズなのでしょう。
それでは、共働きで子犬を飼うには、どうしたら良いのか???
私の考えとしては、ご夫婦共にフルタイムで働いていらっしゃる ご家庭に子犬を迎え入れることは難しいと思います。 (難しい と言うより、するべきではない という表現が妥当かもしれません)
共働きのご夫婦で、どうしても子犬を迎え入れたい・・・ と仰るのでしたらなら、ご夫婦のどちらかが半年程度休職する覚悟がおありなら、それも可かもしれません。
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by gundogclub
| 2012-04-14 14:54
| MY TALK