ガンドッグ(鳥猟犬種)への思いを綴ります
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Springer Rage

本日は、我が家のフラウ姐さんと、イングリッシュ・スプリンガースパニエルのボニーペルちゃんの2頭で、フィールドトレーニングを行いました。
フィールドトレーニングと言っても、ホイッスルコマンドの呼び戻しを交えながら、ボニーの飼い主さん(ボニーママ)と野原を世間話をしながら歩いただけですので、トレーニングと言う程、大層なものではなかったのですが・・・

ボニーは久々のフィールドトレーニングが楽しかった様子で、雑草の種子やら枯れ草やら、枯れ枝を体中に付着させながら、それでも元気に走り回っておりました。
短毛のフラウ姐さんは、フィールドを走り回っても、殆ど何も付着しないので、蒸しタオルで体を拭く程度で済むのですが、ボニーは帰宅後のお手入れが大変だったかも・・・(苦笑)

ボニーベルちゃん (本日の写真ではありませんが・・・)
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野原を歩きながら、ボニーママと、 「何故、日本ではスプリンガーは登録数が増えないのか?」 というお話をしました。
ボニーママは、先代の愛犬もスプリンガーで、国内のスプリンガーを取り巻く事情について私より詳しく、また、海外の文献などにも目を通していらっしゃいます。

スプリンガーの登録数が増えない理由について、ボニーママの見解は、
① 「スプリンガーは噛む」とか「激怒症」などの悪い印象があるのではないか。
② 愛玩犬として飼おうとすると、かなりパワフルで、手に負えないと感じる飼い主が多いのではないか。
という理由を挙げていらっしゃいました。

激怒症は、正確には 「突発性激怒症候群」 などと標記しますが、英語では スプリンガー・レイジ(Rage)・シンドローム と呼ばれています。
米国で最初にこの症例を一つの固有の疾病とした獣医(動物行動学を専門とする獣医たち)が、この症例を最初に特定した犬種がスプリンガースパニエルだった為、症例に犬種名が付くという不名誉な結果となりましたが、この症例はスプリンガー固有の症例ではなく、イングリッシュコッカー、アメリカンコッカー、ゴールデンレトリバー、何種類かのテリア種などでも、この突発性激怒症候群の症例が見られます。

主に米国の獣医師や動物行動学者の間で、盛んに研究が行われましたが、その過程で、いくつかの誤解を一般の愛犬家に与える結果となりました。

まず、米国の中で同じような症例を持つ犬の祖先を遡って調査をした為、犯人(元凶)探しが行われる結果となりました。
例えば、
① アメリカ系血統のスプリンガーは危険だから選択肢から外した方が良い。
② アメリカ系の中でも特に ○○○○ を祖先とするスプリンガーは危ない。
③ スプリンガーが噛むのは激怒症のせいだ。
などと、中途半端な情報が、まことしやかに流布された訳です。

しかし最新の研究では、
① 突発性激怒症候群は、一つの病名ではなく てんかん発作の症状の一つである。
② 米国系に限らず、またスプリンガーに限らず、多くの犬種、多くの国で繁殖された犬にも起こりうる
という事が、判ってきました。


また、米国で「突発性激怒症候群」に関する論文が発表される様になって以降、日本でも獣医さんの間で、たいした知見を行わず、激怒症と診断したり、あるいはトレーナーの中にも、トレーニングで矯正できるレベルの噛み癖を 「突発性激怒症候群だからトレーニングでは治らない!」 と、安易に匙を投げるケースもある様です。

私のスクールには、他のトレーナーさんが 「激怒症だからトレーニングでは治らない。 病院に行った方が良い (ひどいケースでは殺処分した方が良い)」 などとアドバイスをされた犬が3頭(卒業2 在籍1) おります(おりました)が、3頭とも、噛み癖は、ほぼ矯正できました。
どうも突発性激怒症候群ではなかった様です。(苦笑) 本物の突発性激怒症候群(実際には、攻撃性のてんかんの一種)なら、トレーニングでは治りませんから・・・
トレーニングで全ての噛み癖が治る訳ではありませんが、手間隙を惜しんで適当な病名で煙に巻いて、トレーニングから逃げる口実にするのも、どうかと思います。


ただ、私が思いますに スプリンガーに限らず、スパニエル種は、機を見るに敏 というか 関連付けを理解するのに優れた犬種だと思うんです。 
それだけ、頭が良い犬種であるとも言えますが、両刃の剣のような感じです。

唸ってみたら・・・ 鼻に皺を寄せてみたら・・・ 犬歯を出して唸ったら・・・ 軽く噛んでみたら・・・
自分の思い通りになった!  飼い主が嫌なことを止めた! などの経験をすると、すぐに応用をする様になります。
耳の手入れが嫌だから噛む。 触られたくない時に触ったから噛む。 爪きりを見せただけで噛む。 飼い主の指示に従わなくても、たいして叱られもしなかったから、指示に従わなくなる・・・etc


スパニエル種に限った事ではありませんが、
① 飼い主の口から発した指示には必ず従わせる (何度でも犬が根負けする位に)

② 威嚇(噛んだり、唸ったり、犬歯を見せたり) には決して、ひるまない。怖がる素振りを見せない

③ 誉める事柄、叱る事柄について、首尾一貫し、その時々で異なる反応を飼い主がしない。

などに、留意する必要があると思います。

「飼い主が尊敬に値する人だ」 とスパニエルが判断したら。。。
その時こそ、スパニエルはその能力と魅力の全てを発揮してくれるのです。


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by gundogclub | 2011-12-27 17:39 | MY TALK